こんな記事も読まれています
まだできることがたくさんある/『しなやかな日本列島のつくりかた』
「現場」を知らない人、あるいは事実関係を知らない人の議論というのはとても恐ろしい。書籍や新聞・雑誌という「二次情報」は、それを伝える人間の「主観」でトリミングされていることに気がつかないで、「善意」や「正義感」も含めて、とんでもない提言や政策が主張される。むろんあれこれ主張するのはジャーナリストであり、学者や評論家である。
例えば製造業は日本の産業の中で国際的に競争力のある最大の産業なのに、空洞化論などが相変わらずはばをきかせている。あるいは日本の食品が「安全・安心で、世界で評価されている」などという幻想を持っている人や、商店街が衰退したのは郊外に大型店ができたからだ、などと思っている人もたくさんいる。...
つづきを読む
こんな記事も読まれています
石破茂は「角栄イズム」の後継者なのか? 『日本列島創生論』の波紋
■ポスト安倍? 角栄フォロワー?
石破茂前地方創生担当相による著書『日本列島創生論』が、さまざまな波紋反応を呼んでいる。
石破氏本人は、総裁選出馬について明言を避けているが、田中角栄元総理が総理になる直前に刊行し、ベストセラーとなった『日本列島改造論』を連想し、「ポスト安倍に名乗りか」と見る向きもあるのだ。
たしかによく似たタイトルであるうえ、実は石破氏は角栄氏の「教え子」でもある。ということは、同書は「ポスト安倍」宣言であると同時に「角栄フォロワー(後継者)」宣言でもあるのか――。...
つづきを読む