赤瀬川原平 芸術を法廷で争った“前科者アーティスト”の功績をふり返る

アート芸術新潮 2015年2月号掲載

 去る1月26日、直木賞作家の赤瀬川隼が亡くなった。この日は昨年10月26日に他界した弟・赤瀬川原平の月命日でもある。

 兄弟そろって文才に恵まれ、原平のほうは「父が消えた」で芥川賞受賞。以後、ユーモアあふれる小説やエッセイを数多く手がけ、なかでも『老人力』はベストセラーになった。

 だが彼のキャリアのスタートは前衛芸術である。ネオ・ダダ、ハイレッド・センター、トマソン、路上観察学会、ライカ同盟、日本美術応援団……数々のグループ活動をとおして生涯、希有な視野で芸術活動をつづけた。

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