「吉高由里子」の女性マネージャーがやらかした前代未聞

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 編集者と作家、あるいは、秘書と政治家との関係と同じく、マネージャーは役者の黒子に徹するべし――というのは、業界の常識だ。しかし、その掟を破って顰蹙を買った女性がいる。今を時めく吉高由里子(26)の元マネージャー氏である。

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 NHK朝ドラに主演して高視聴率を生み、紅白歌合戦では紅組の司会に抜擢。一躍「全国区」となった2014年の吉高だが、件(くだん)の佐藤冨美子マネージャー(35)=仮名=も業界では知られた存在だ。スポーツ紙の芸能デスクが言う。

「8年間も担当を務め、記者の問では“やり手”と評判です。吉高とはよほど気が合うのか、プライベートでも一緒のことが多く、姉のような存在でした。事務所のお偉方にもタメ口の“天然娘”を一人前にした功績は大きい。でも、14年末で事務所を辞めることになりました。実は彼女、現職の長野市長の次女で、これからはその手伝いをするんだとか」

 所属事務所『アミューズ』にとっては痛手かもしれないが、見事、スターを生んでの退社は讃えられてしかるべし。ところが、

「12月中旬に発売の、吉高が特集された雑誌の中身が前代未聞で、事務所は佐藤さんに激怒しているんです」

 と明かすのは、内情をよく知る関係者である。

■伝説になれる存在

 問題となった雑誌は、『クイック・ジャパン』。太田出版が隔月で発行する、若者向けのカルチャー誌だ。

 その最新号を開いてみると……確かに妙なのだ。

〈永久保存版 吉高由里子二人三脚の足跡〉なる100ページの特集の、主役は佐藤マネージャー。

「ゆりことふみこの卒業アルバム」と銘打ち、全篇、「思い入れの地」の長野、東京、韓国を旅する2人が密着取材されているが、そこかしこに彼女が実名、顔出し、バッチリメイクで登場しているのである。

 しかも、長野では、吉高を市長室に入れてパパに紹介し、都内では自室にカメラを入れ、生活ぶりをレポートさせる。韓国では、大物男優のソル・ギョングに「(退職は)寂しいね」とコメントをもらう……。

 さらには、

〈業界関係者は口を揃えて言う。吉高由里子を売り出したのは、佐藤冨美子だ〉

〈アミューズの中でも、伝説になれる存在〉

〈こんな人材なくすなんて大きな損失〉

 などのヨイショが満載。オマケに希望者には、“2人”の「サイン入り生写真」をプレゼントするというのだ。

 前出の関係者が言う。

「佐藤さんは自分でこの企画を売り込み、事務所に詳細を報告したのは発売直前だったそうです。それだけでもマズイですが、出来上がったものは、まるでタレント気取りですし、一人で吉高を育てたみたいで鼻持ちならない。また、社員の父とは言え、政治家に所属女優との写真を撮らせては、宣伝に加担したとも取られかねません。とは言え、出たものはどうにもならないし、当人はもう会社に来ない。他のマネージャーに“こんなことはするな”と注意したくらいで、あとは雑誌が店頭から早く消えるのを待つばかりだそうです」

 当のアミューズは、

「業務内容に関することはお答えしかねます」

 と言うのみだが、充実の一年に思わぬ水を差された吉高サン。新マネージャーと迎える2015年はさて、どんな年?

「ワイド特集 羊の皮を被った狼 虎の皮を着た羊」より

週刊新潮 2015年1月1・8日新年特大号掲載

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