生態系を破壊する小さな侵入者/『ねずみに支配された島』

社会

 東京・井の頭公園で池の水を抜く「かいぼり」が行われ、ブラックバスやブルーギルなどの外来種が駆除された。そのニュースは花見や入学式と同列の「ほのぼの」的な報道だったが、本当の外来種問題は、そんな生ぬるいものではない。

 本書が取り上げるのは、深刻な外来生物問題の最前線。離島で独特の進化を遂げた鳥たちを侵入者から救う試みだ。本書では、ニュージーランドで独特の進化を遂げた飛ばない鳥・カカポやアリューシャン列島のウミスズメなどが、たった一匹の「侵入者」によって絶滅の危機を迎えている歴史と現状が丁寧に描かれる。

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