臓器はなぜ今の形になったのか/『図解 内臓の進化』

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 一般的にいう内臓、あるいは五臓六腑など古来の用法でいう内臓と、西洋医学の内臓学が対象にするそれとが必ずしも一致しないことを本書で初めて知った。後者の内臓とは呼吸器系、消化器系、泌尿器系、生殖器系、内分泌系諸器官の五者のみで、たとえば神経系の脳や、循環器系の心臓、脾臓などは含まれない。

 本書ではそうした近代医学の通念に即しつつ、まず五章を費やし脊椎動物の内臓系五種の、それぞれの機能や起源が論じられる。さらに追加した一章で、最も成功(繁栄)した無脊椎動物たる昆虫類の内臓との比較がなされる。

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