無宗教でも宗教系私立へ行く日本人/『宗教と学校』

社会

 オビの惹句は「無宗教の日本人が、なぜ宗教系の学校を選ぶのか?」。たしかにそのように問いたくなるくらい、現今の日本には宗教系の学校があふれている。大学でいうなら、上智、立教、青山学院、明治学院、南山、同志社、関西学院、駒澤、龍谷、國學院……等々の大規模校、有名校がすぐに思い浮かぶ。大学ばかりではない。宗教系の小・中・高校も少なくない。それらに通う児童・生徒・学生の総数は、明らかに「無宗教なはずの日本人」からは説明できない。

 本書は、そうした宗教系諸学校が最初に設立された経緯、とりわけ戦争に傾く時期の宗教統制策に由来するもろもろの苦難をふくむ歴史、学生集めなどで現在直面する経営的課題、将来への方向性などを概観する。

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