陸軍作戦課長・服部卓四郎の戦後/『秘録・日本国防軍クーデター計画』

社会

 陸軍の代表的な課長ポストといえば、なんといっても陸軍省の軍事課長と参謀本部の作戦課長だろう。軍政を司る平時の軍事課、軍令(作戦)にかかわる戦時の作戦課。それらの課に集中された力と責任の大きさは、現今の霞が関官庁のいずれの課とも比べものにならない。大袈裟でなく日本の命運を担った。
 本書は開戦時を含め、太平洋戦争中に二度まで作戦課長を務めた服部卓四郎大佐の、主として戦後の動きに焦点を合わせたノンフィクションである。彼が作戦課長でなかったのは、陸相秘書官を務めた昭和十七年十二月からの十ヶ月間と、歩兵第六十五連隊長を務めた昭和二十年二月から終戦までの六ヶ月間だけである。

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