古今東西の偉人に共通するもの/『世界史の叡智』

文芸・マンガ

 本書は、『産経新聞』に毎週掲載されたコラム五一回分をまとめたもので、著者は古代ローマ史の専門家である。
 連載第一回目で古代ローマの保守派政治家、大カトーを取り上げた著者は、ローマ人が「父祖の遺風」(mosmaiorum)と呼んだ規範を紹介し、「若者に『父祖の遺風』を例示し尊重させること、それが教育者のなすべき務めであった」と書く。そして、「『父祖の遺風』を奉じたローマ人のひそみにならい、古今東西の出来事に視野を広げながら、人の生き方を学ぶこと」が本書の願いであると宣言する。

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