「あってはならぬもの」の世界/『漂白される社会』

社会

 ホームレスギャルが営む移動キャバクラ、援助交際専門のデリヘル、脱法ハーブという名の危険なドラッグ、闇バカラ……。本書で取り上げられるこれらの「裏の世界」は、現実には「ある」のに、多くの人々からは「ないもの」として扱われてきた。「清く正しい」人々からは、「あってはならぬもの」として意識の外に追いやられてきたのだ。このように「裏の世界」が生活圏の外、つまり「周縁」に追いやられてしまった現代の日本を、著者は「漂白された社会」と呼ぶ。
 若き社会学者である著者がこれら「ありえないはず」の世界を取材し、社会学的アプローチで迫っていく。

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