「街場」の食文化の豊饒さ/『飲み食い世界一の大阪』

食・暮らし

 食に関していえば、東京は、大阪に敵わない。これは、ミシュランに載る店が、東京に何軒登場しようが変わらないように思える。それは、東京では、安かろう不味かろうという店が平然と商売を続けることができるが、大阪では、「安くてもそこそこうまい」店でなければ、地元の人々に受け容れられることは決してないからである。
 その大阪にあって長年、食に関する取材や執筆を続けてきた著者が、大阪、京都、神戸の三都の「食と街」を自らの人生体験を踏まえて語る本書は、昨今のグルメ・ブームに強烈な一撃を食わす挑戦の書でもある。

...

記事全文を読む