「坂本勇人」はいずれ巨人監督をやる男…読売首脳は説得を CS敗戦は「タイムリー欠乏症」を象徴、FA補強するなら中途半端はダメ【柴田勲のコラム】

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中途半端な補強は止めた方がいい

 巨人はCS最終ステージに進めなかった。2年連続V逸だ。早くもフリーエージェント(FA)を含めた戦力補強に動くとみられている。

 でも、釘を刺しておくけど、中途半端な補強は止めた方がいい。

 FA移籍でいえば、今季は松本剛が上位打線を引っ張ってくれたが、則本昂大は期待外れだった。FAではないが、楽天から移籍2年目の田中将大も思ったほどの働きではない。

 私は基本的にFAで獲るのは賛成しない。それでも獲るなら、今言ったように移籍後に即バリバリやれる選手だ。

 今年のFA所有者を見ると、広島の左腕・床田寛樹と捕手・坂倉将吾の2人が目玉選手となろう。床田は今季8勝6敗に終わったが、環境が変われば10勝以上はかたい。坂倉にしても本塁打は15本から20本、打率も2割7、8分は見込める。それぞれ31歳と28歳と若い。

 ただ、机の前で考えても現実にうまくことが運ぶとは限らない。広島は今季Bクラスの4位に沈んだ。想定外の騒動にも見舞われてしまった。

 巻き返しを図るフロントとしては必死に引き留めるだろう。他球団も黙ってはいないだろう。巨人も調査を進めているという。FAレースも見ものだ。

得点力アップのため打線の固定を

 投手陣は中継ぎ陣が最後になって息切れしたが頑張ったと思う。チーム防御率2.80は阪神に次ぐ2位だ。ライデル・マルティネスが250Sを挙げてから、彼らしい迫力がなくなったのは残念だったが。

 何を言っても来季への課題は得点力アップだ。チーム打率2割3分4厘はリーグ4位、103本塁打も同4位だ。これから補強を含めて対策を練ることになろうが、今季の反省も忘れてもらいたくない。

 今季は143試合で132通りの打線を組んだ。再三にわたって指摘してきたが、一貫性がなかった。きょう2番を打ったと思ったら明日は8番になった。3番を任されたのに次の試合では6番に下がる。これでは自分の立ち位置がわからない。

 打順にはそれぞれ役割がある。これでは一貫性がないし、その場しのぎだ。打順は選手の適性を見て、1シーズンを通しトータルで考えるべきだ。一度決めたら30試合くらいは押し通す。

 1番・浦田俊輔、2番・松本剛、3番・泉口友汰、4番・ボビー・ダルベック、5番・大城卓三……浦田がケガをするまでこの並びが一番良かったと思う。

 いずれにせよ巨人の来季の大きな課題は固定した打線を作れるかどうかだ。

 14日から阪神とDeNAのCSファイナルステージか。巨人が出ないのはやはり寂しいね。今後、水面下では監督人事や戦力補強に向けて動きが活発になるだろう。また、大きな動きが出てきたらお目にかかりたい。

(記録などは13日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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