「AI同士に上司・部下の関係まで存在」 NECの無人部署とは? 「会議を行うのもAI」
「上司・部下の関係も存在」
だが、NECのAI部門はそれだけではない。同社によるとスタッフはスタート時で17名。人がいるのではなくて、AIエージェントが17体あるという意味だ(現在は30体)。部門長(もちろんAI)には「AI全体統(ぜんたいおさむ)」という名前も付いている。
「上司・部下の関係も存在します。人間の企業組織と同様に、統括(部門長)、監視・ガバナンス(AIボード)、AI社員の管理・タスク配分(AIマネージャー)、業務遂行(AI社員)という役割の異なる階層で構成することで、単なる業務の自動化ではなく『組織』としての自律的な運営を成立させています」(広報担当者)
人間がいる組織と同じなので、会議も行われる。
たとえばAIボードの会議では各領域を代表する“担当者”が、AI社員から上がってきた課題を話し合い、人間の社員へのサポートを依頼することも。
このAI部門は社内で、コーポレート分野(法務や経営企画、経理など)の一組織という位置付けだが、どんな仕事を任されているのだろうか。
「経営分析に加え、顧客課題の分析や提案支援、サービスデスク、ウェブサイトの更新を含む情報発信業務などへの適用可能性があると考えています」(同)
そんな話を聞くと、人が要らなくなって、無人のフロアでAIが黙々と働いている未来が見えるようでもある。
ちなみに、NECのAI社員に給料は支払われない。代わりに、「稼働に応じた利用料が発生します」とのことである。












