「ゾンビたばこ」カープ矢野選手「冤罪」主張の弁護士コメントの読み方 検察が左右する来シーズンの行方
異例のこと
「羽月元選手の裁判における発言と一部週刊誌等の報道」とは、「羽月氏が“周囲にも同じように吸っているカープの選手がおり、自分も大丈夫だと思った”と裁判で証言したことと、売人と矢野選手との密接な関係を物語る写真をFlashが報じたこと」を指すのだろう。代理人の主張は決しておかしなものではなく、書類送検イコール有罪ではないのは言うまでもない。「何もなければ送検なんてされるはずない!」というのは誤解である。
弁護士のコメントについて、社会部デスクに受け止めを聞いた。
「検察側は証拠から刑事責任を問えるか否かを判断して起訴するか略式起訴(罰金刑)するか、あるいは不起訴かを決定します。コメントからは起訴の可能性はないと矢野選手側が強く確信していることが伝わってきます。とはいえ、検察が決めることなのに“刑事処分がなされる見込みはない”とまで言い切っている点は踏み切った内容で異例のことだと感じました。矢野選手は7月に“違法な付き合いは一切ない”と報道陣に否定していたと思いますが、それでも薬物の使用や所持の疑念を払しょくできないことにいらだちややるせなさを感じている様子がうかがえます」
焦点になるのは
今後、焦点になるのは「いつ検察の判断が下されるか」ということだろう。
「こればかりはわからないとしか言えないですね。個人的に不起訴の可能性は高いと見ていますが、“刑事処分がなされる見込み”はゼロかと問われると当然、現時点でわかりません。球団としても検察の判断が出るまでは動きづらいのではないでしょうか」(同)
今季の第1次戦力外通告期間は9月28日からスタート。10月22日にはドラフト会議が開催され、育成や若手選手から順次、契約交渉が本格化し、海を渡ってくる助っ人もいれば帰国する者もいる。一方、今季国内FA権を新たに取得したのは床田寛樹投手、森下暢仁投手、坂倉将吾捕手/内野手、島内颯太郎投手、秋山翔吾外野手(海外FA権再取得で国内移籍も可能)で、中でも投打の要である床田、森下、坂倉の3選手の去就は今季のFA戦線で最注目とされる。12月中旬には現役ドラフトも控えており、いずれにせよ支配下選手登録70人枠をどうするかというテーマにはより一層、注目が集まることになる。
「球団は矢野、前川の両選手が警察の家宅捜索を受けてから1軍の出場選手登録を外しましたから、理屈上、司法の判断を待たずに契約も含めて話を前に進めるのは難しいでしょう。各方面に明確な説明ができないからです」
と、スポーツ紙デスク。年内か、2月のキャンプインまでか、あるいはその後なのか……。検察の判断がポストシーズンや来季にも影響することは間違いない。球団、選手、そしてファンも含めて固唾を飲んで待つことになりそうだ。
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