2軍最終戦は「3回5失点」のDeNA・藤浪晋太郎(32)が“戦力構想外”に…18歳の大谷翔平に“現時点では負けている。彼に追いつけるように頑張りたい”と言わしめた天才投手はどうなる

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与死球の原因は明白

「これまでのように藤浪投手が暴投して右打者に死球を与えた場合、昭和のプロ野球なら激しい乱闘が起きていたのは間違いないと思います。昨年8月に中日が藤浪対策として球団史上初となる1番から9番まで左打者を並べたことも記憶に新しいでしょう。私は打者で投手の経験はないとはいえ、藤浪投手の不調はフォームに問題があると簡単に分かります。つまり“イップス”のような精神的なショックが原因ではないのです。多くのプロ野球OBが指摘するように、藤浪投手はテイクバックの際、右肘が背中のラインよりも後ろに深く入り込みすぎます。このために制球に苦しんだり、右打者に死球を与えたりしているのです」(同・広澤氏)

 藤浪は阪神、MLBのアスレチックス、オリオールズ、メッツ(登板なし)、マリナーズ傘下のレイニアーズ、そしてDeNAで投げ続けてきた。

「どのチームも藤浪投手の問題点は把握していたでしょう。右肘の使い方を中心に、フォームの改善を助言、指導してきたと考えられますが、現在に至るまで藤浪投手の欠点は修正されていません。こうなると藤浪投手は『何らかの理由でコーチや監督の助言を聞かない。聞く耳を持たないタイプ』ではないかと疑われても仕方がないと思います」(同・広澤氏)

「二刀流を止めろ」の報道

 ある日突然、「藤浪が心服するほど桁外れの人間的魅力に満ち、助言の全てを素直に従わせる傑出した指導力を持つ」コーチが出現すればフォームの問題は解決できるかもしれない。だが、それが実現する可能性は非常に低いだろう。

「私は大学野球の指導にも携わっています。大学の野球部には、高校時代に夏の甲子園で活躍するなど見事な実績を残しながら、今は伸び悩んでいるという選手がいます。そういう選手に私が改善すべきポイントに気づいて助言しても、『このやり方で活躍していましたから、絶対に変えません』、『このやり方で野球が上手くなったので続けます』と反論される場合があるのです。成功体験に固執するあまり、成長の機会を失っているのです。ここから先は推測になりますが、藤浪投手も同じ状態になっていないでしょうか? 彼は来年で33歳。まだポテンシャルは充分にあるだけに、現状は残念です」(同・広澤氏)

 一方の大谷も、9月9日に「右上腕二頭筋の炎症」で負傷者リスト入りしたことが大きな注目を集めている24日に復帰したが、アメリカのスポーツメディアでは「もう二刀流は止めるべき」という記事が配信され、アメリカと日本で広範な議論を巻き起こしているのだ。

 後編【シーズン“無冠”の大谷翔平(32)に米メディアが「二度と投げるべきではない」「もう不死身ではない」…急増する打者専念論に“NPBで306本塁打のスラッガー”は「それでも大谷は二刀流を貫くでしょう」】では、アメリカメディアは「大谷は投手を引退し、打者に専念すべき」と相次いで訴えている現状について詳しくお伝えする──。

註1:阪神のドラフト1位・藤浪が金本氏のような息の長い「投げる鉄人」になると宣言(スポーツ報知:2012年12月4日)

註2:日本ハムドラフト1位・大谷翔平が入団正式表明 日本一になってメジャー挑戦へ(スポーツ報知:2012年12月10日)

デイリー新潮編集部

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