「球団から泣きつかれ、責任を…」 広島・新井監督“まさかの続投”の真相 現場を知らないオーナーの“耳を疑うような発言”とは
変化したチームの雰囲気
広島OBは新井監督の続投報道で、目を疑う内容があったとして、次のように言う。
「松田元オーナーが新井監督に対し、『就任1、2年目の雰囲気を思い出してほしい。はつらつとコミュニケーションを取っていることが周りにもわかるようにしてくれれば』と激励を飛ばしたという記事を見ました。この報道が事実なら、あまりにピントがずれています。今年は春季キャンプ前からグラウンド外の騒動で振り回されていたにもかかわらず、選手たちとはつらつとコミュニケーションを取っているほうが不自然です。新井監督が選手と距離を置く今のスタイルになったのは理由があります。球団のトップがこの事情を理解していないとしたら、状況は非常に深刻です」
新井監督が就任したのは23年。この年は貯金9で2位と5年ぶりのAクラスに躍進した。選手と距離が近く積極的にコミュニケーションを取る姿が日常の風景だった。ベンチで喜怒哀楽を前面に出し、勝利の際は誰よりも早くベンチを飛び出して喜びを爆発させる。活気に満ちあふれていたが、チームは成長曲線を描けなかった。翌24年は夏場以降に失速して借金2で4位に。新井監督はチーム内の緩みを感じたという。球団関係者が明かす。
「試合に出るようになった選手の態度が横柄になり、負けている試合中も笑顔を見せるなど緊張感が薄れていました。新井監督は首脳陣、選手、スタッフたちを『家族』と呼んでいましたが、育成と勝利を両立するためには厳しさが足りないと感じたのでしょう。就任3年目以降は選手と距離を取るようになり、緊張感が生まれました」
記者会見が必要
チーム内の体質改善に取り組んだわけだが、すぐに結果に出るほど甘い世界ではない。昨年は借金20で5位に低迷。今年も最下位に沈み、3年連続でCS進出の可能性が完全消滅した。
「来年のことを考えた時に、戦力として考えれば矢野と小園は必要かもしれませんが、グラウンド外の行動でイメージが失墜したので1軍で起用してファンの信頼を取り戻せるとは思えない。若手を育てると共に、ドラフトやトレードで彼らが守っていた二遊間の補強に重点を置くことになるのでは」(スポーツ紙デスク)
一連の報道に加え、書類送検された矢野は他球団とトレードが成立するイメージがわかないが、小園の場合は状況が異なる。在京球団の元編成部長は「トレードとなれば応じる球団はあると思います。昨年に首位打者を獲得し、今年は開幕前に侍ジャパンでWBCに出場するなど実力は申し分ない。ただ、誤解を解くためにも記者会見は必要だと思いますけどね」と指摘する。
新井監督にチーム再建の責任を背負わせるのは酷だ。フロントと現場が一体となってチーム改革に乗り出さなければ、状況は好転しない。シーズンはまだ試合が残っている。応援してくれるファンのためにも、変わった姿を見られるか。来季に向けての戦いはすでに始まっている。
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