“女性初”だった畝本直美・前検事総長に相次ぐ酷評 性被害を訴えた部下は「期待を裏切られた」、OBも「器ではなかった」

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「同じ女性として期待していましたが……」

 女性検事として畝本氏の“部下”だったひかりさんが悲痛な胸の内を明かす。

「畝本氏が就任した当初、同じ女性として性被害の問題に理解を示してくれるのではないかと期待していました。でも、その期待は裏切られました。彼女がトップにいる間、私は復職できないばかりか、辞職にまで追い込まれたのですから」

 ひかりさんを待ち受けていたのは、あまりに無情な現実だった。

「トップである検事総長は、職員の勤務環境の安全を確保する義務を負っています。重大なハラスメントや性被害が起きた際、被害者がどのように傷ついているかを把握し、主治医や産業医などの専門家と連携して、復職まで支援するのが最低限の義務のはずです。しかし私に対してそのような支援は一切行われませんでした」(同)

 庁内ではひかりさんへの心ない誹謗中傷も横行した。

「私は説明を求めて、畝本氏に何度も書面を送り面会を望みましたが、一度もかないませんでした。心配してくれたOBは、部下だった畝本氏の夫に手紙を書いて、彼女との面会を実現させようと骨を折ってくれたのですが、冷淡な拒絶にあっただけでした」(同)

 かくも残酷な“裏切り”の原因を、ひかりさんはこう推し量る。

「女性の幹部であれば、女性の痛みが分かるはずだと思われるかもしれませんが、検察という極端な男社会では違います。幹部へと上り詰めていく過程で、女性も強烈な“男性思考”を身に付け、男社会の論理に過剰に同化してしまうケースが非常に多いのです」

 そういう女性たちは、

「ハラスメントが起きても“あの子が大げさに騒いでいるだけ”と考えます。畝本氏の対応は、そうしたゆがんだ組織の体質をそのまま表したものでした」(同)

 検察の不祥事について、退任会見で「申し訳ない」と述べた前総長。その言葉のなんと空々しいことか。

週刊新潮 2026年9月10日号掲載

ワイド特集「度し難い人たち」より

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