「古賀さんが言った『自衛官に貧しい子供が多い』は間違いではない。“金持ちの子供”がいないことこそがおかしい」40代元自衛官が立民議員の国会質問に感じたこと
「自衛隊に行く子供たちって、経済的に厳しい子供たちが行くんですよ」「豊かな子供たちは自衛隊とかなりませんよ」。立憲民主党の古賀千景参院議員が国会で小泉進次郎防衛大臣に質問した内容が、自衛官への侮辱にあたると批判を浴びている。40代の元自衛官に古賀氏の言葉をどう感じたか、話を聞いた。
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比較的貧しい家に生まれた人たちが自衛隊に入るのは事実
私は十数年前、公立大学を卒業後、幹部候補生試験を受けて自衛官になりました。家庭の事情で退官して以降は民間企業に勤務していますが、自衛官だった自分に誇りを持っていますし、今も国のために働いているかつての仲間たちを尊敬しています。
古賀さんが言った「経済的に厳しい子たちが自衛官になっている」という指摘は大きくは間違っていません。現役自衛官のほとんどがそう思っていると思います。
昔ほどではありませんが、比較的貧しい家に生まれた人たちが自衛隊に入ることが多いのは事実です。全体を見ても地方出身者が多くて、東京・大阪など大都市の出身者は少ない。地方の高校を出たけれど、大学に通わせてくれる経済力が親にないからとりあえず入隊するケースは多い。自衛隊なら衣食住に困らず、貯金ができ、退官後の人生に備えて、資格も取得できると考えるわけです。
防衛大学校に入る人たちも同じで、勉強ができて本当は都会の私立大学に行きたいけれども家に学費や下宿代を頼れない、一方、防大ならば学びながら給与をもらえるから、と入ってくる人は一定数います。
彼らは使命に誇りを持っている
しかし、古賀さんは現実の一面だけに捉われ、大事なことを見落としています。それは、彼らが国を守りたいという志を持って働いていることです。
最初は志など持たず、経済的な理由でとりあえず入ったという隊員も少なからずいます。しかし、彼らは仲間と共に厳しい訓練に耐える中で変わっていきます。自衛官になると、国の防衛を請け負う使命についてとことん教育を受けるのです。そして、その使命に誇りを持つようになる。逆に、その使命感がわからない者は訓練についていけず辞めていきます。
もう一つ忘れてならないのは、彼らがいるから安心して暮らせているという、私たちが受けている恩恵です。
実際、有事が起き、命令を受ければ、古賀さんのような自衛隊を誤解しているような人たちのためにも、彼らは迷わず戦います。彼らのその高貴な志を汲もうとせず、「かわいそうな人」「被害者」のように語った古賀さんの発言は自衛官に対する冒涜に他なりません。
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