オランダ相手に「2対2ドロー」は見事な“ジャイアント・キリングの戦法” それでもセルジオ越後氏が懸念する「チュニジア戦」で絶対に避けたい“最悪の展開”

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日本の力が試される一戦

 セルジオ越後氏は「今後3チームがどのような勝敗になるのかは重要な要素ですが、それをひとまず脇に置いて基本的な戦略を考えてみましょう」と言う。

「チュニジアは『自分たちは日本より弱い』と考え、まず守備を固めてくる可能性が高い。つまり日本は、オランダ戦のように相手の攻勢を受け止めるだけではなく、堅く閉ざされた門を自分たちの攻撃でこじ開ける必要があるわけです。しかし、それは果たして可能なのでしょうか?」

 セルジオ越後氏は「一方で、スウェーデンはチュニジアとは事情が異なります」と続ける。

「初戦でチュニジアに大勝しており、攻撃陣にも勢いがあります。日本戦で一方的に守りを固めるとは限りません。だからこそ、まず日本が問われるのは次のチュニジア戦です。格下が守りを固めてきた時に、日本が自分たちから試合を動かせるのか。その力が試される一戦になります」

 改めてオランダ戦を振り返り、セルジオ越後氏は「オランダ戦での日本代表は点を獲られてリードされると、そこで初めて攻撃的なサッカーに切り替えていました」と指摘する。

問われる攻撃力

「これこそが、格上を相手にした時の“ジャイアント・キリングの基本”とも言える戦い方でしょう。リードしたオランダは逃げ切ろうと引き気味になります。そこに攻撃的なスタイルに変更した日本がプレッシャーをかける。受けに回ったオランダのディフェンス陣にほころびが生じ、そこを突いていくという作戦です」(同・セルジオ越後氏)

 この戦法はオランダが相手だからこそ成功を収めた。しかし次のチュニジア戦では「守りに守りを重ねる相手チームの突破口を開く」必要性がある。

 オランダを相手に、しかも劣勢の状況から2ゴールを決めたことから、「日本代表の攻撃力は飛躍的に向上している」と絶賛する声は多い。

 だが、セルジオ越後氏は「チュニジア代表との対戦だと何度も何度も日本代表がシュートを放っても、まったく点が入らないという最悪の状況に陥る恐れも充分にあるのです」と警鐘を鳴らす。

 一方、日本のスポーツメディアやサポーターも久保建英の負傷交替に強い懸念を示している。試合後は車いすに乗って会場を後にしたことも心配されている。

久保の代わりは?

「確かに心配です。オランダ戦での久保選手は献身的な守備でチームに貢献しました。とはいえ、もし万が一、久保選手がチュニジア戦に出場できなかったとしても日本代表の戦力に深刻な悪影響を与えるとは思いません。久保選手が世界最高レベルのフォワードだったら大変な事態です。しかし良くも悪くも日本代表には『この選手がいないとチームが瓦解する』というほど突出した“個”を持つ選手はいません。三笘薫選手が出場できないと決まった時も不安視する報道が多かったわけですが、蓋を開けてみれば中村敬斗選手が活躍している、という具合です。久保選手の抜けた穴も、必ず誰かが埋めてくれるでしょう」(同・セルジオ越後氏)

デイリー新潮編集部

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