ナイツ塙の“改革”で東洋館がガラガラに… それでも「責任を取って辞めろ」の声が聞こえないワケ
料金制度の改悪
企業のトップが主導した経営改革が失敗し、わずか2カ月で撤回に追い込まれたら――。責任を問われて退任を迫られる場面もあろうが、大衆芸能の世界では事情が少々異なるようだ。
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「人気漫才コンビ・ナイツでボケを担当する、塙宣之(48)のことですよ」
と言うのは芸能デスク。
塙は2023年6月から、一般社団法人漫才協会の会長を務めている。
「毎月1日から19日まで、漫才協会は東京・台東区の『浅草フランス座演芸場東洋館』で公演『漫才大行進』を行っています。以前は12時30分から17時まで、客席の入れ替えがない4時間半の通し公演でしたが、塙会長の主導で4月にこれを取りやめた。正午から14時までを第一部、15時から17時までを第二部とする“二部制”に変更していたのです」(同)
きっかけは出演者から上がった「公演時間が長過ぎる」「休憩時間を取りにくい」など“労働環境”の改善を求める声だった。
「ところが観客は激減。以前は202ある東洋館の座席はコンスタントに半分ほどが埋まっていた。それが二部制に変更後、1日の観客がわずか10人前後という日が相次ぐようになったんです。焦った塙が自身の公式YouTubeチャンネルで“助けてください。東洋館が大変です”と窮状を訴えたこともありました」(同)
失敗の元凶は料金制度の改悪にあるとの厳しい声も。
「開場から最後までいても3000円でした。それが二部制に変わってからは、一部と二部でそれぞれ料金が3000円に。通しで見る客にとっては実質的に入場料が2倍となり、この措置が常連客を含む、急激かつ大幅な客離れにつながったとみられます」(同)
深刻な収入減
もっとも、国内外から観光客が殺到するゴールデンウィーク期間には、満員御礼の日もあったという。
東洋館関係者が振り返る。
「それでも、連休明けには客足がパッタリ途絶えましてね。東洋館が深刻な収入減に直面したことで、漫才協会は従来のやり方に戻さざるを得なくなった。5月15日には、漫才協会の公式サイトにその旨を知らせる告知をアップしました」
掲載されたのは【漫才協会 漫才大行進について 6月度から変更のお知らせ】というもの。おわびの言葉と共に“4月度より漫才大行進は《第一部・第二部 お客様入替の二部制》への変更を試みましたが、以前のような「長く沢山お楽しみいただける浅草らしい演芸」をあらためてお客様からご要望いただくことも多く、早々ではありますが6月度より《第一部・第二部お客様入替無》の公演構成にさせて頂きます”とある。無論、入場料も元に戻された。
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