「“羽月事件”後、新井監督の態度が明らかに変わり…」 深刻ダメージの「広島カープ」 3連覇時から変質した「チームの雰囲気」「大物選手の振る舞い」とは
丸と誠也がチームを去り…
さる広島OBは、16年から球団史上初のリーグ3連覇を達成した当時と比べ、チーム体質が変化していったと指摘する。
「3連覇の時は、良い意味でチームに緊張感がありました。今だから言えますが、当時の緒方孝市監督は選手から決して好かれている存在ではありませんでした。現役時代の新井監督とも距離があり、選手のミスに厳しかった。でも勝負に執着して細部にこだわり、戦う集団になったからこそ強かった。が、その後に佐々岡真司前監督が就任すると、チームに緩さが目立つようになりました。前後して、主力選手だった丸佳浩、鈴木誠也がチームを去った影響もあるでしょう」
そうした中で、3連覇の中心メンバーの一人、菊池涼介の影響力が突出するようになっていったという。
「後輩たちの中には菊池の顔色をうかがうようになった者もいた。コーチたちが菊池には遠慮気味に接することも出てきた。これではチームの雰囲気は良くなりません。投手陣は大瀬良大地、中崎翔太、床田寛樹とベテラン選手の面倒見が良くてまとまっていますが、野手陣はバラバラなのが実情です」
羽月と菊池の関係
冒頭の羽月についても、菊池との“距離”が目立つようになっていたという。羽月が動画で述べた「険悪になった先輩」が菊池のことを指しているかどうかは不明だが、一方で、前出のスポーツ紙記者によれば、
「菊池は『昭和のプロ野球選手』を地でいく豪快なスタイルで、後輩を連れて酒を飲んでストレスを発散し、プレーの活力にするタイプです。羽月は菊池が憧れの存在で常に一緒にいるイメージがありましたが、いつの間にか会話がなくなっていました。『羽月が菊池に失礼なことをした』という噂が流れましたが、真相は分かりません。ただ、逮捕される前から羽月は元気がないなとは感じていました」
菊池が球界を代表する名二塁手であることは間違いない。卓越した守備能力でゴールデングラブ賞を二塁手では歴代最多の10度も受賞。「チームの顔」として長年活躍し、通算1800安打をクリア。現在36歳で、名球会入りの通算2000安打も視界に入り、将来の監督候補と目されている。
黄金時代が過去の栄光に
広島の別のOBは、菊池の功績を認めつつ、こう言う。
「キクは相手の懐に入るのがうまいので先輩にかわいがられるんですけど、侍ジャパンに選ばれた時に、チームメートになった選手を過度にいじって怒らせてしまったことがありました。悪気はないんでしょうけどね。食事の誘いを断った後輩の選手に、『わかった。もう誘わないわ』などと、突き放したとも取られる態度をとって、その後輩が落ち込んでいたことも以前に聞きました」
羽月逮捕後の一連の騒動でチームに激震が走る中、精神的支柱であるベテランの役割は大きいが、面倒見の良い親分肌のスタイルが、時に裏目に出てしまうこともあるようなのだ。
「ただ、羽月の逮捕にショックを受けたのか、今年は振る舞いが変わってきたと聞いています」(同)
広島は19年以降の7年間で6度のBクラスと低迷期が続き、黄金時代が過去の栄光となりつつある。新井監督就任4年目の今年も借金が2ケタ以上積み重なり、下位に低迷している。再建への道は険しいが、チーム一丸となって巻き返すことこそが、ファンの信頼を取り戻す最良の手段であることは間違いない。
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