不起訴で「禊ぎは済んだ」? 元局長の私的情報をペラペラ 兵庫「疑惑の副知事」が県議選出馬で広がる波紋

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立花孝志被告との“2馬力選挙”

 結局、斎藤知事は不信任決議の可決により9月に失職。その後、行われた百条委員会では片山氏も証人尋問(非公開)に応じ、その席で県民局長の私的情報をペラペラと喋り出して制止されることもあった。

「この内容に飛びついたのが『NHKから国民を守る会』の立花孝志被告(註:後述の通り、その後、名誉毀損の容疑で逮捕・起訴)でした。県民局長の私的情報が最終的には彼にまで流れ着き、選挙演説やYouTubeなどで公開されたのです」(前出の地元記者)

 11月に行われた出直し県知事選は、出馬した立花被告が斎藤氏を応援するという“2馬力選挙”となり、斎藤氏は再選を果たす。

「立花被告は選挙中、百条委員会で斎藤知事を激しく追求していた県議も誹謗中傷し、その県議も自殺に追い込まれます。その後、立花被告は名誉毀損の疑いで逮捕・起訴され、現在も勾留中です」(同)

 私的情報漏洩の追及は、再選した斎藤知事にも及んだ。

「翌25年5月には、元総務部長の井ノ本氏が県民局長の私的情報を県議3人に漏洩していたことが第三者委員会で認定され、斎藤知事と片山氏の指示で行われた可能性が高いとされました」(同)

県職員の辞退者が続出

 斎藤知事や片山氏らが守秘義務違反で告発されたが、前述の通り不起訴に。ちなみに、起訴猶予となった元総務部長の井ノ本氏は、停職3カ月の懲戒処分後に県競馬組合副管理職として職務復帰している。

「実は斎藤知事らは、県民局長の告発文書にあったプロ野球優勝パレードを巡る不正な経費支出や県に贈与されたワインの持ち帰りなど背任容疑でも告発されていたのですが、結局は嫌疑不十分で不起訴となりました。ならばなぜ、一職員を自殺に追い込むほど追及しなければならなかったのか、という根本的な疑問も浮かびます」(地元記者)

 そのためだろうか、兵庫県の採用試験に合格した人の6割近くが入庁を辞退する事態となっている。

「採用試験では大卒程度の総合事務職として209人が合格したのですが、4月に入庁したのはわずか86人でした。昨年の辞退者は150人の合格者のうち69人でしたから、さらに辞退者が増えたことになります。これは近隣の大阪府や京都府などと比べても突出して多い。文書問題を巡るイメージダウンと言わざるを得ません」(同)

 斎藤知事と片山氏によるタッグの結果である。その斎藤知事を支援するため片山氏が県議に挑戦するというのだ。副知事就任時に語った「地元で就職すればいいことあるよ」という言葉が虚しい。

デイリー新潮編集部

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