持ち前の選球眼で四球を… 本塁打量産「村上宗隆」が気にする“数値”とは

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飛ばないボール

 海を渡った“村神様”こと村上宗隆(26)が神懸かっている。5月12日現在、15本塁打を放ち、かの2年連続MVPのアーロン・ジャッジと本塁打王争いを繰り広げているのだ。

 日本人でもMLB本塁打王になれることは大谷翔平が証明済み。そして、村上は日本で三冠王に輝いた実力の持ち主だ。とはいえ、活躍には目を見張るしかない。

「日本の“飛ばないボール”が影響しているのでは」

 と、全国紙記者が推理する。村上が56本塁打で本塁打王に輝いた2022年、NPBの総本塁打数は1304本あったが、24年には975本に激減し、“飛ばないボールが使われているのでは”と物議を醸した(NPBは否定)。村上の本塁打数も33本にとどまり、それでもタイトルを獲得したものの、長距離砲にとっては死活問題に直面した。

「同じくMLB1年目の岡本和真もですが、彼らは本塁打を打つために体を鍛え、技術を磨いた。その努力が結実しているのでしょう」

 岡本も10本塁打と好調だ。

あえてヒットを捨てて

「村上は、あえてヒットを捨てて本塁打だけを狙っているように見えます。それが奏功しているのかも」

 と指摘するのは、さるスポーツライターである。

「打率は2割3分近くで、63三振はリーグ最多。“本塁打か三振か”は、打率重視の日本では“扇風機”と揶揄されますが、今の村上はどこ吹く風。ただ“OPS”は強く意識しているようです」

 日本ではなじみが薄いが、出塁率と長打率を足した数値で、MLBでは特にスラッガーの指標として重視される。0.8なら合格点で、1.0を超えると超一流だが、今の村上は0.906をたたき出している。

「もちろんヒットを打てば出塁率ひいてはOPSが上がりますが、四死球でも同じように上がる。選球眼の良い村上は31も四球を選ぶことでOPSを上げています。他球団がマークし始めたら本塁打は今のようには打てなくなるかもしれません。でも、選球眼はそうそう落ちない。今は2年の短期契約ですから、OPS次第で次は大型契約が期待できます」

 本塁打数だけでなくOPSにもご注目を。

週刊新潮 2026年5月21日号掲載

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