最下位に沈む中日ドラゴンズ「最大の戦犯は井上監督」なのか? レジェンド打者が「星野仙一監督は勝っている試合のほうが怖かった」と語る深い理由

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勝っている時に怖い監督

 広澤氏は「“勝って兜の緒を締めよ”など、勝ちに慢心する怖さを伝える諺は、それこそ山のようにあります」と言う。

「開幕戦で中日は終盤に4点差をひっくり返されました。完璧な勝ち試合を取りこぼすショックは非常に大きいのです。多くの監督はその怖さをよく知っています。だからこそ厳しい表情を自然に浮かべてしまうのです。ところが私が見た限り、井上監督はキャンプでも試合中のベンチでも常に笑顔です。率直に言って、井上監督は野球の怖さが骨身に染みていないのではないでしょうか。確かに巨人の阿部慎之助監督のようなキャラクターも今の時代に合っているか疑問ではあります。本当にプロ野球の監督ほど難しい職業はないわけですが、とはいえ、井上監督のリーダーシップが中日低迷の原因だと批判されても仕方ないとは言えるでしょう」

 若手中心のチームにも問題があるという。逆境に直面すると、どうしても若手は浮き足立ってしまう。立て直しは容易ではない。

「こういう時に必要なのが経験豊富なベテランです。別に試合に出ていなくてもいいのです。試合中のベンチで若手のスタメンに声をかける、もしくはチーム全体に活を入れる、鼓舞する、それだけで若手選手が精神的に立ち直ることは珍しくありません。井上監督のリーダーシップだけでなく、ベンチの雰囲気も見直す必要があるのではないでしょうか」(同・広澤氏)

 第1回【“強力先発陣が奮闘”でも中日ドラゴンズが勝てない理由…“優勝争いのダークホース”予想も出鼻をくじかれた“開幕戦の悪夢”】では、矢野燿大監督が率いていた2022年の阪神がビジター11連敗という屈辱を味わったことと、今の中日が抱える共通点について詳細に報じている──。

デイリー新潮編集部

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