「堂々と大臣が」発言も「竹島の日」閣僚派遣を見送り、外国人政策は「ゼロベースで」…「高市首相」高支持率でも懸念は“保守層の失望”
「保守票は自民党に戻ってきた」
高市も顧問を務める同会には旧派閥出身者も参加。高市を支持する保守系議員の受け皿で、事実上の「高市派」とも見られている。高鳥は高市のことや保守層の「高市離れ」の動きをどう見ているのか。
「そもそも、自民党より右の政党はなかった。極右もリベラルも含め、保守層の支持政党は自民党しかなかった。安倍政権で安倍さんを支持した人たちは、リベラルの岸田政権に相当幻滅し、石破政権への失望感もあって、参政党や日本保守党の支持が伸びた。自民党よりもっと右の政党に乗り換えたので、自民比例票は大幅に減った。だけど、高市さんが総理・総裁になって、(右の政党に乗り換えた票は)自民党に戻ってきた。私の周囲もそんな人が多いし、全国でもそうだろう。そうでなければ、こんな自民圧勝はない」
「竹島の日」記念式典への閣僚出席見送りについては、「私自身も残念な思いはある」としながらも、日韓首脳会談で日韓関係が改善に向かったことを踏まえ、「高市政権は始まったばかり。私は『安全運転』という言葉は好きじゃないけど、まずは安定した政権をつくらないといけない」と一定の理解を示した。
保守層が離反する可能性
「高市首相は保守強硬派か」と単刀直入に問うと、「いや、決して強硬派ではない」と答えた。
「保守派ではあっても、もともと極右ではない。だから、極右の人が主張する政策を全て求めても難しい面はある。保守強硬派というのは、左派の人がレッテルを張って言っている言葉だ。保守は保守だけど、少なくとも私に比べれば、高市首相はリベラルだと思う」
かつて高市には、ひょっとするとリベラル的な志向が相当にあったのかもしれない。高市の松下政経塾時代は「リベラル」の先輩・後輩が多かっただろうし、渡米して勤務したのは、民主党の大物女性下院議員の事務所だった。それが、日本の政界に入って、安倍に近づき変身した。そして今や保守強硬派の鎧も脱ぎ捨てようとしているのではないか。
高市政権の支持率は高い数値を維持している。ところが高鳥は「若い人たちも含めて保守層は確実に増えている。だけど、その人たちは離れていく可能性もある」と今の状況を全く楽観視しない。
なぜ高市政権から保守層が離れていく可能性があるのか、第3回【政権発足から半年…高市首相が支持されるのは「特定の政策ではなく“威勢のよさ”」…保守層の支持を左右する最大の関門が「8月15日」と指摘される理由】では、高鳥氏の分析のほか、元自民党事務局長で選挙・政治アドバイザーの久米晃氏が「8月15日が高市政権の関門」と注目する理由について詳細に報じる──。
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