いかりや長介さんに森永卓郎さん… 数々の著名人の命を奪った「原発不明がん」 発見、治療が難しい理由とは
「不治の病」のイメージ
腰痛以外の自覚症状がなかったという山田さんは、抗がん剤の効果でその腰痛もなくなった現在、がん自体の痛みや苦しみは感じないが、抗がん剤の副作用に悩まされているという。いまは「がん自体ではなく、抗がん剤と闘っているみたいな気がする」と現状を説明している。
さらに「がんであることを公表するリスクとして、仕事の依頼が激減する」ことを危惧していた。
がんがまだ不治の病である、というイメージが付きまとっていることは否めない。
日本人の2人に1人はがんにかかるといわれ、すべてのがんにおける5年生存率の平均が7割近くに達している現在でも、治療のできないがんは確実に存在する。
頼りになる一冊
がんとの付き合い方は、患者側も学ぶ必要がある。最後に、健康診断などで「再検査」と言われた場合に頼りになる一冊を紹介して本稿を終わりにしたい。
昨年12月、国立がん研究センターがん対策研究所が12年ぶりに『国立がん研究センターのがんになったら手にとるガイド』(小学館)を改訂した。
この本は、がんと診断された直後の心構えから治療の過程、そして経済的・精神的な面での支えとなる公的機関の紹介まで順を追って説明されており、医療者側からだけでなく、患者側からのリアルな情報も満載されている。各都道府県の相談センターのリストも役に立つだろう。
誰もがかかりうるがんという病気に対して、最良の診断と治療を受けられる日が一日も早く来ることを心から願っている。
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前編では、原発不明がんで夫・保雄さんを亡くした東さんに、がんと診断された際の経緯や、予防のためにできることについて語っていただいた。
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