「圧倒的な速球と決め球のフォークを失った佐々木朗希に何が残るのか」…ニューヨークポスト紙が辛らつに批判する「らしさを喪失した」令和の怪物の現在地
成長が必要
「どこに投げたかったのか?」という質問にラッシングは「ワンバウンドさせるつもりだった。芝生に叩きつけてもよかったくらいだ」と佐々木の失投を指摘。「ミスは起きる」と擁護しながらも、「大事なのは成長で、そこから学んでほしい。特にボール球に手を出さない打者相手なら、0-2では攻めきるべき」と注文をつけた。
一方の佐々木だが、記者団からホームランを打たれたことについて質問されると、「ラッシングのリード通り投げた」と答えた。これに一部のメディアが「責任転嫁ではないのか」と反応している。
前田幸長氏はロッテ、中日、巨人の3球団で投手として活躍。先発、中継ぎ、クローザーの全てを経験した。佐々木にとってロッテの先輩投手にあたる。
さらに前田氏は2008年には渡米してレンジャーズとマイナー契約を結んだ。3Aオクラホマで36試合に登板したため、アメリカの野球事情にも詳しい。
前田氏はまず、佐々木にとって今季の初登板初先発となった3月31日のガーディアンズ戦に注目する。この試合で佐々木は4回を4安打1失点、4三振2四球で敗戦投手となった。ポイントは三振の数だ。
「大前提として、私たちはどんなイメージを渡米する前の佐々木投手に抱いていたでしょうか。例えば2022年4月のロッテ対オリックス戦です。この試合に佐々木投手は先発し、完全試合を達成しました。しかも1試合奪三振数の日本タイ記録となる19奪三振や、世界記録となる13者連続奪三振という圧巻のピッチングだったのです」
三振を取れない佐々木
前田氏は「佐々木投手の魅力と言えば160キロ台の剛速球と、『ストレートより早い』とも言われた高速フォークで、相手打線に三振の山を築かせるところにあったはずです」と言う。
「ところがドジャーズに移籍してからの佐々木投手の速球は150キロ台ですし、フォークの切れ味も失われてしまっています。彼のピッチャーとしての魅力も失われてしまったことは間違いありませんし、勝敗や投球内容はさておき、何よりも三振を取れないピッチャーになってしまっています。これにがっかりしている日米のファンは多いでしょう」
なぜ佐々木は三振を取れないのか。前田氏はコントロールが定まらないため、三振どころか四球を連発している事実を指摘する。
第2回【いまの佐々木朗希は「巨人の戸郷と同じ状態」との指摘も…“極度の制球難”の原因は「自分でもどう投げていいのか分からない」悪循環にあるのではと元ロッテのエース】では、「佐々木も原因を把握していない」制球難についてお伝えする──。
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