東京は“トルコと同等” 最も人口の少ない鳥取県も“モンゴルに匹敵”…数字で見るとまだまだ捨てたものではない「地方経済の底力」

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 かつては世界第2位の経済大国だった日本。しかし、その国力は徐々に弱まり、国際的なプレゼンスは昔に比べ、低くなっていると言われる。しかし、他の国々と比べてまだまだ経済の規模が大きいことが分かる指標をご存じだろうか。そう、「県」や「地方」ごとの“総生産”と比較すると、である。【取材・文=中川淳一郎】

東京都はオランダ・トルコと同じ経済規模

 これは、「県民経済計算」と呼ばれる指標なのだが、47都道府県がそれぞれ生み出した、モノやサービスの付加価値を示すもの。似たようなものとして、アメリカに州内総生産(Gross State Product)という指標があるが、日本の場合は「州」ではなく、都道府県となる。本稿では便宜的に「県」を使うことする。よって、「県」を表す「Gross Prefectural Product」(以下GPP)と表記する。

 さて、ここからは様々な自治体のGPPを見ておこう。まずは東京都から。2022年度の日本全体のGPP合計は、595兆7887億8800万円である。そのうち、東京は120兆2199億2900万円と、人口は日本全体の約9分の1でありながら、経済規模としては約5分の1を占めている計算となる。

 これを一つの国家と比較するとどうなるか。各国GDPの2022年度の値から見てみる。なんと、18位のオランダ(132.2兆円)、19位のトルコ(120.9兆円)、20位のスイス(107.8兆円)に匹敵するのである。

 続いて2位の大阪と3位の愛知だが、いずれも43兆円台。これは、44位のコロンビア(45.9兆円)、45位のルーマニア(40.1兆円)46位のチリ(40.1兆円)に相当。最も少ないのは鳥取県の1兆9000億円だが、これですら120位のモンゴル(2.27兆円)、121位のマダガスカル(2.05兆円)、122位のタジキスタン(2.04兆円)、123位のマラウイ(1.83兆円)に近いのである。ちなみに人口を比較すると、鳥取県が約53万人で、モンゴルは345万人である。

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