2年ぶり大関返り咲き 偉業成し遂げた「霧島」の次なる“壁”

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魁傑、照ノ富士に続いて……

 霧島(29)がすごい!

 来歴をなぞると、2014年にモンゴルから来日後、初代霧島の陸奥部屋に入門。23年3月場所で初優勝に輝き、7月場所で大関に昇進した。11月場所で大関として初の優勝を決めるも、24年3月場所で負け越し。カド番の5月場所途中で「頸椎症性神経根症」との診断書を提出して休場。2場所連続負け越しで大関から陥落した。10勝以上で大関に戻れる特例が適用される7月場所も8勝にとどまった。

 そんな霧島が今般の3月場所で3度目の優勝を飾った。直近3場所で34勝を挙げ、通常の昇進基準もクリア。約2年ぶりに大関に返り咲いた。

 大関を陥落した力士は少なくない。現役にも高安、朝乃山、御嶽海、正代がいる。多くは復帰かなわず土俵を去り、成功例は9人(10回)のみ。ほとんどが特例復帰で、通常の昇進基準での復帰は1977年の魁傑、2021年の照ノ富士に次いで霧島が3例目となる。

立ちはだかる両横綱

 相撲ライターによると、

「大関を陥落する原因は、故障だったり加齢による衰えやモチベーション低下だったり……。そこから立ち直って3場所連続でコンスタントに勝つというのは至難の業です」

 霧島の場合は頸部のけがだったわけだが、

「例えば膝の故障を抱える力士は多く、みな“けがと付き合って”いますが、首だと神経を損傷し引退どころか日常生活に支障をきたす恐れさえあります」

 最も克服が困難な部位なのだという。

「最近では元大関貴景勝が首の故障などにより引退を余儀なくされました。ちなみに、魁傑は肘、照ノ富士は膝を痛めていました」

 霧島の再昇進がいかに険しい道だったか、お分かりいただけただろうか。

 次なる目標はもちろん“綱取り”だ。課題は?

「立ちはだかる両横綱をどう攻略するか。豊昇龍には12勝13敗(うち不戦勝1)とほぼ互角ですが、大の里には10戦全敗。これほど合い口が悪いのも珍しい。3月場所では大の里が途中休場したので対戦せずに済みましたが……」

 険しい道はまだ続く。

週刊新潮 2026年4月2日号掲載

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