「村上宗隆」が天皇ご一家に“不敬ポーズ”の本当の理由 「ヤクルト時代から不振に陥ると…」

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侍ジャパンにいらない

 心の乱れ――。それがダイレクトに現れたのは、豪州戦の試合後のこと。「天覧試合」となった同試合での態度が物議を醸し、SNS上で炎上する事態となった。

 7回に吉田の逆転右越え2ランで接戦を制したこの試合に天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまがご来場。プレイボールから試合終了まで観戦になり、退席の際には日本の選手たちがグラウンド上で整列し、帽子を取って見送った。井端弘和監督が直立不動の姿勢で貴賓席を見つめ、大谷や鈴木も拍手を送る中で、不遜な態度に映ったのが村上だった。終始ガムを噛みながら腕を組んでいた姿がカメラで映され、SNS上で「村上の態度にがっかりした。日本代表のメンバーとして戦う資格がないよ」、「不敬な態度を見て目を疑った。天覧試合の重みを分かっていないのか。野球がうまいだけの選手は侍ジャパンにいらない」と批判の声が殺到する事態になった。

緊張感に欠けた選手が

「村上の態度がフォーカスされましたが、他のメンバーと話していたり笑顔を浮かべたりするなど緊張感を感じられない選手が他にもいました。豪州の選手も貴賓席を見上げて敬意を示し、大谷や吉田がしっかりした立ち振る舞いだったのをどう感じるか」(侍ジャパンを取材する一般紙記者)

 天覧試合は天皇陛下がスポーツや武道など直接ご覧になる特別な試合だ。プロ野球の天覧試合で言えば、1959年6月25日の巨人―阪神戦が今も「伝説の試合」として語り継がれている。同点で迎えた9回に当時プロ2年目の長嶋茂雄さんが左翼席へサヨナラ本塁打。両陛下が退出される予定の5分前に放ったドラマチックな1発だった。野球の国際試合の天覧試合は、1966年11月に昭和天皇が香淳皇后と全日本―ドジャース戦を観戦して以来59年4か月ぶりだった。

56号本塁打の前での足踏み

 ヤクルトの元コーチは「村上の態度が良くなかったことは間違いないし、反省しなければいけない」と強調した上で続けた。

「不調になると視野が狭くなってしまうことはヤクルト時代にもありました。繊細なんですよね。豪州戦でも3打数無安打に終わり、ベンチでの表情を見ると色々悩んでいるのかなと。お見送りの際には、1点を見つめて考え事をしている様子だったので、『これはまずい』と思いました。周囲の状況に気付かないほど、バッティングのことで頭がいっぱいだったのでしょう。普段は礼儀正しい選手ですし、失礼な態度を取るつもりはなかったと思います。でも、ああいう姿を見せてしまっては信頼を失ってしまう。『見られる立場』であることを自覚して欲しいですね」

 三冠王を獲得した2022年も、55本塁打を放ち、王貞治氏の日本人シーズン最多本塁打記録に並んだ後、プレッシャーからかピタリと快音が止まり、新記録の56号を打つまで14試合、61打席も足踏みした。

 また、翌春に行われた前回WBCでも、バッティング練習での大谷の驚異的な飛距離を間のあたりにして自分を見失ったのか、1次ラウンドでは打率1割台、本塁打ゼロ、エラーも犯すなどの絶不調に陥った。メンタルに課題を抱えているようだ。

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