「顔面は腫れ上がり、目も開けられないほどボコボコに」 元照ノ富士が弟子に凄絶パワハラ 「親方の“銭ゲバ”ぶりを疑問視する声も」

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建設費用20億円

 関係者から「親方としてあるまじき行為」と言われた行動の背景について、協会関係者はこう話す。

「伊勢ヶ濱部屋は墨田区にある5階建てマンションに居を構えていますが、両国に新しい部屋を造る計画が進行中です。建設費用20億円を超えるビッグプロジェクトであるにもかかわらず、当初の予定より大幅に遅れ、親方は焦りを募らせていました。そんな中、有力タニマチの離反を招きかねない軽率な振る舞いを弟子がするのを目にし、思わず自制心を失ってしまったのではないか」

 約430平方メートルある建設予定地の所有者と、昨年1月に借地契約を結んだのがB社だ。24年10月設立の同社代表を昨年11月まで務めたのは、8年前に親方と結婚したツェグメド・ドルジハンド夫人である。

「契約から1年以上もたつのに更地のままなのは、協会が計画に物言いをつけたからです。というのも、伊勢ヶ濱親方は予定地に6階程度の建物を建て、複数階にサウナや飲食店を入居させる構想を示した。しかし相撲部屋が商業施設を兼ねるなど前代未聞のことで、“部屋をビジネスに利用するとはもってのほかだ”と再考を求めたのです」(同)

 実際、B社の登記簿の目的欄には〈飲食店の経営〉や〈ショー及びイベントの企画〉などの項目が並び、部屋の運営以外にも手を広げようとしていたことは確かなようだ。

「親方の“銭ゲバ”ぶりに眉をひそめる向きも」

 とにもかくにも、伊勢ヶ濱親方はビジネスライクな人だという。

「昨年12月、伊勢ヶ濱部屋は弟子9人の改名を発表しましたが、うち8人が旧宮城野部屋から転籍した力士たちでした。改名によって〈富士〉の付く名前にさせたことで“部屋のブランド力が向上した”と評価する声がある一方、“弟子もビジネスの駒と考えている”などと陰口もたたかれました」(前出の協会関係者)

 角界最多となる力士31人、関取7人を抱える伊勢ヶ濱部屋を指して、「ドル箱」と評する声は多い。

「所属力士や関取の数が多いほど協会からの給付金や養成奨励金、後援会からの寄付金などが増えるためです。ただ力士だけでなく、部屋所属の呼び出しや行司にも個人後援会をつくらせようとするなど、親方の“銭ゲバ”ぶりに眉をひそめる向きも少なくありません」(同)

 伯乃富士も改名した一人。師匠だった元横綱・白鵬から授けられた四股名「伯桜鵬」に思い入れがあり、最後まで抵抗したといわれる。が、別の部屋関係者が言うには、

「改名以前から、宮城野部屋出身力士に対する伊勢ヶ濱親方の当たりは強かった。おまけにタニマチがひいきの関取を食事に誘おうとすると、“連れ出し代”として年間30万円を請求するなど、お金に非常にうるさかった。それら締め付けに伯乃富士らの不満が高まっていたところに“改名しろ”と言われたのです」

 後編では、伊勢ヶ濱親方への直撃の模様や、協会が処分の発表を先延ばしにする理由などについて詳しく報じる。

週刊新潮 2026年3月12日号掲載

特集「弟子を酒瓶で殴った元横綱『照ノ富士』は“銭ゲバ”だった」より

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