「WBC」独占配信のNetflixは“次回大会”の放映権も狙うのか? “視聴測定”でビデオリサーチ社と手を組んだ理由とは

エンタメ

  • ブックマーク

ビデオリサーチとも手を組んで

 今回のWBC中継に際して、ネトフリには詳細な視聴データを集めて分析する必要があったようだ。そのパートナーとして白羽の矢を立てたのが、視聴率調査で知られる「株式会社ビデオリサーチ」だった。

 同社は2月25日に《ビデオリサーチ、『2026ワールドベースボールクラシック』Netflix独占配信における視聴測定に関する業務を受託~試合視聴と広告到達を可視化~》と題したプレスリリースを発表している。インターネットに接続され、視聴者が動画や音楽のストリーミングやWEBの閲覧が可能な「コネクテッドTV(CTV)」、スマートフォン、タブレット、パソコンなど、主要スクリーン横断での視聴計測を実施するという。

 それにより、試合視聴および表示される広告の到達状況を可視化する。特にテレビデバイスにおいては、個人単位の視聴に加え、複数人が同じ画面を視聴する「共視聴」の実態も考慮することで、視聴の広がりを把握するというのだ。

「ネトフリ独自では、こういった調査をするノウハウがありません。そこでビデオリサーチに依頼したのです。同社は関東で2,700世帯、関西で1,200世帯、名古屋に700世帯、北部九州と札幌に400世帯ずつなど、全国32地区、1万800世帯で調査を行っています。日本各地でそれだけの調査対象があれば、かなり詳細な視聴データが得られるはず。放送版ビッグデータですが、プレスリリースによると、収集したデータはどうやらビデオリサーチから公表されることはなく、ネトフリが今後のビジネスに生かすようです」(同前)

 WBCの前回大会は23年。おそらく、次回大会は29年の開催になりそうだが、今大会でネトフリが収集したデータが、次回大会の放映権を取得するかどうかを左右しそうだという。

「おそらく、次回大会はさらに放映権料が高騰すると思われます。しかし、調査結果が芳しくなかった場合、ネトフリは買うかどうか。また今大会、まだ大谷が出場を決定していない段階でネトフリが配信を発表しましたが、もし、大谷が出場しなければ、ビジネスとしては失敗に終わっていた可能性も否めない。そして次回、年齢を重ねた大谷が必ずしもWBCに出場するとは限りません。たとえ地上波で中継できても、高視聴率が望めるのか。いずれにせよ、WBC主催者のビジネスターゲットに、日本のテレビ各局が入り込んでおくことが大切でしょう」(先のスポーツ番組担当者)

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。