フジに出ずっぱりの「木村拓哉」 「盟友・中居正広氏」は消えても“キムタク需要”が衰えない理由とは
イメージを変えた「教場」
「90年代は地上波テレビを見てくれた時代でもありましたが、それでも木村さんの数字は突出していました。ただ、木村さんの主演作に限った話ではなく、次第に平均30%超なんて連ドラはなくなっていきました」
SMAP解散後の2017年1月期に放送されたキムタク主演の日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」(TBS)の平均視聴率は14・5%だった。
「これでも他と比べれば十分に高視聴率です。ただ、以前ほどの勢いはなくなったと言えるかもしれません」
キムタクの連ドラの主戦場はフジからテレビ朝日に移り、「BG~身辺警護人」(18年1月期)や「未来への10カウント」(22年4月期)、「Believe―君にかける橋―」(24年4月期)などが放送され、いずれも平均視聴率は10%超を記録している。
「そんな中、20年1月に久しぶりにフジで主演したのが、単発ながら2夜連続で放送された『教場』でした。碧眼で白髪交じりの警察学校の鬼教官という役柄はこれまでにないもので、視聴率も15%超となりました。木村さんのイメージも変わったと思います。翌年1月に同じく2夜連続で放送された『教場II』も13%超を記録。そのため23年4月期に『風間公親―教場0―』で久しぶりに月9の主演を張ったのです」
「教場0」は平均9・8%で10%を割った。かつてとは随分違うが……。
軸足を映画に?
「その前の月9『女神の教室~リーガル青春白書』(主演・北川景子)は平均7・0%、そのあとの月9『真夏のシンデレラ』(主演・森七菜、間宮祥太朗)は5・6%でしたから、十分とも言えます。だからこそフジも映画化に踏み切れたのでしょう」
そこでキムタクも番宣出動というわけだ。
「木村さんは軸足を映画に移そうとしているのかもしれません。連ドラだと放送途中から“何をやってもキムタク”と言われがちですし、『教場』の主演は木村さんですが各話の主人公は警察学校の生徒たちですからね。彼だって50代ですから相手役は年下ばかりですし、いつまでもヒーローを演じるわけにもいきません」
50代の連ドラ主演俳優を見渡すと、堺雅人(52)、西島秀俊(54)、竹野内豊(55)、内野聖陽(57)……。
「アイドル出身の木村さんとしても、相応の貫禄を求めているのかもしれません。実際、年相応の役にもはまるようになって、格好よさだけではない魅力が出てきているように思います。近年、ドラマより映画への出演が目立つのもそのためではないでしょうか」
確かに17年の「無限の住人」、18年の「検察側の罪人」、19年の「マスカレード・ホテル」、21年の「マスカレード・ナイト」、23年の「レジェンド&バタフライ」、24年の「グランメゾン・パリ」、25年の「TOKYOタクシー」、そして今年の「教場 Requiem」と映画出演が続いている。
「フジとしても月9で十分お世話になったわけですし、協力は惜しまないということかもしれません」
フジといえば24年の年末、中居正広氏(53)とのトラブルが露見。翌年1月に中居氏が引退に追い込まれたのは記憶に新しい。キムタクにとって中居氏はSMAP時代の盟友なだけに、2人のコントラストが際立っている。
マイナビ転職のCMで転職を勧めるキムタクだが、所属事務所はデビュー以来変わらずとも、彼なりの“転職”の最中なのかもしれない。
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