月100万円「億ション生活」を送っていた退職代行「モームリ」社長 非弁行為で逮捕、従業員にパワハラも

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超一等地

 古参の退職代行業者が眉をひそめる。

「われわれのサービスは近年、退職時のストレスを軽減できるといった理由で急拡大していました。モームリもその流れに乗った。さらに谷本さんは、退職代行サービスの“第一人者”として新聞やテレビに出ずっぱりで、SNSなどを活用して利用者を増やしました」

 結果、25年1月期の売り上げは約3億3000万円で、2期連続の大幅増収だった。

「名前と顔が売れた谷本さん自身も、港区内の超一等地にある億ションに居を構えるまでになりました。そんな彼はもともと、国内最大手のカラオケチェーンを手がける上場企業の社員でした。岡山県出身で、神戸学院大学卒業後に入ったその企業でエリアマネージャーまで務めて退職。アルバ社を設立しています」

 そこに岡山や神戸の仲間、エリアマネージャー在任時に店長職だった女性を引き入れたのだという。

「この女性はアルバ社の執行役員であり、谷本さんの妻。しかも、捜索容疑となった非弁行為において重要な役割を担っていた。谷本さんは捜索前、メディアに“弁護士との間で金銭のやりとりはない”と話していましたが、彼女の関連先が報酬の発覚を免れる受け皿だったのです」

 一体どういうことか。

「アルバ社は依頼者の勤務先との交渉のために“労働環境改善組合”なる組合をつくっていて、彼女が執行委員長でした。弁護士からの見返りは、この組合に対して“賛助金”との名目で支払われていたとされます」

月の賃料がゆうに100万円を超す億ション

 アルバ社の元従業員が言う。

「賛助金の話や谷本夫妻が人格をおとしめるような文言で従業員にパワハラを行っていた事実。社長は、これらをメディアなど外部に喋ったとして退職者複数名を名誉毀損で訴えているんです」

 その一方で、依頼者は増え業績は伸びていた。

「オフィスが毎年のように変わりました。川崎から大田区の蒲田周辺、港区の芝大門、そして現在の五反田駅近くのビルです。月十数万円の物件に住んでいた社長も、子どもが生まれるとかで、今年の夏に港区内の超高級マンションへと移っていて心底驚きました。なにしろ、月の賃料がゆうに100万円を超す億ションですからね。よほど羽振りがよかったのでしょう」

 関連記事「『“呪ってやる”と怒鳴られることも』『70代の利用者も』 退職代行『モームリ』社長が語る流行の背景」では、谷本容疑者自らが、当世の退職事情と同社の業務内容を語っている。

デイリー新潮編集部

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