「安倍元総理」銃撃事件は「陰謀論者が興味を持ちそうな要素が多かった」と識者…陰謀論が蔓延する背後には「正義感と優越感」
オールドメディアの役割
「陰謀論の拡散を防ぐにはどうしたらいいか。迂遠な道と批判する人もいるでしょうが、やはり新聞やテレビといった“オールドメディア”が今よりも陰謀論を取り上げ、事実誤認を丁寧に指摘するより他に方法はありません。『陰謀論の信者は“オールドメディア”の報道をバカにしている。記事に関心を示すはずがない』と反論する人も多いでしょう。しかしながら、陰謀論に全く疑いを持たない“筋金入りの信者”は実のところ数が少ないのです。半信半疑で陰謀論に関心を持ったり、面白がってSNSに投稿したりしている人が大多数でしょう。そうした人々は、まだオールドメディアの報道に耳を傾けてくれます」(同・井上氏)
第1回【「安倍元首相」銃撃事件で“陰謀論”が過熱する理由…山上被告が「私がしたことに間違いありません」と述べても…SNSでは「被告が撃ったのは空砲」「真犯人は別にいる」】では、教育レベルが高く、生活にも余裕がある人のほうが陰謀論を信じやすいという意外な事実について詳細に報じる──。
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