民放キー局に“異変”が!? 「企業のテレビ離れが始まるかも」 番組改編を抑えざるを得なかったウラ事情

エンタメ

  • ブックマーク

「様子見せざるを得なかった」

 対照的に改編率が2ケタとなったフジでは、40年以上フジサンケイグループの“天皇”として君臨した日枝久取締役相談役(87)が、6月にようやく退任。目下、清水賢治社長(64)の下で巻き返しを図るが、復活への道のりは厳しいとされる。

「ドラマ部門では三谷幸喜(64)の脚本、菅田将暉(32)が主演する『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』を始め、平成3年に最高視聴率36.7%を記録した『101回目のプロポーズ』の続編『102回目のプロポーズ』が話題です。ただ、ほかに目を引くのはママタレの藤本美貴(40)と芸人の庄司智春(49)夫妻がMCを務める料理バラエティー『ミキティダイニング』という程度」(前出の記者)

 全日の世帯視聴率競争で、テレ東と“抜きつ抜かれつ”の最下位争いを繰り広げるフジの改編率抑制の背景には、いまだ続く企業のCM出稿控えがあるとも。

 大手広告代理店幹部が肩をすくめて言う。

「フジが直面しているCM出稿控えは、他局も他人ごとではありません。フジへの番組スポンサーを取りやめている多くの企業が、CM中断が商品の売り上げに影響をもたらしたかどうかを調査しているからです」

 10代から20代の若者世代における“テレビ離れ”が指摘されて久しいが、

「調査の結果次第では、企業のテレビ離れが始まるかもしれません。CM出稿の減少は番組制作費に直結し、局の経営に深刻な影響を与えます。各局は先行きの不透明さから、様子見ともいえる改編率に抑えざるを得なかったというワケ」(同)

 いまだくすぶるフジの不始末。その余波が、テレビ業界を揺さぶり始めている。

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。