総額は3億5000万円! 整形美女・ヴァニラが明かす“トラウマ級”の凄絶手術 「頭皮をめくって人工の骨をおでこに…」 脂肪を溶かす注射は「月に200万円かかる」
【全2回(前編/後編)の前編】
近年、整形を公表するインフルエンサーやYouTuberが激増し、SNSでは数万のフォロワーを持つ「整形垢」(美容整形にまつわる情報を発信するアカウント)も珍しくない。また、美容整形をテーマにした漫画『女の人生に整形って必要ですか?~美容整形の裏側がカオスだった話~』(新潮社)もSNSで大きな話題になるなど、整形は身近かつ、多くの人々の関心を引くテーマとなっている。今回は、整形をウリにブレイクした元祖ともいえるヴァニラさんにインタビュー。総額3億円以上かけて全身の整形を行ってきた理由とは……。
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【写真を見る】「3度の手術でMカップに」 人間離れたしたスタイルのヴァニラ
―――幼少期から「美しくなりたい」「フランス人形になりたい」という思いはあったのでしょうか?
きっかけは幼稚園の頃だったと思います。七五三で撮影された自分の写真がどうしても気に入らなくて、「自分の顔が嫌い」という感情が芽生えました。あとは祖母が美容室を経営していて、母も美容師だったので、幼い頃から美容に関心がありましたね。
具体的に整形に興味を持ったのは小学生の頃。お母さんがすごく奇麗な友達がいたんですけど、そのお母さんが整形していると聞いて、興味を持つようになりました。その頃から「いつかお金をためて整形しよう」と思っていました。
写真を撮られることには今も苦手意識が
―――初めての整形はいつですか?
初めて整形したのは16歳の時ですね。中学生の頃から「アイプチ」をして二重にしていたんですけど、アトピーだったので、かぶれてしまうんです。ある時、敏感肌用のコスメを買いにショップに行ったときに担当してくれたお姉さんがすごく奇麗で、話しかけると「二重整形しているの」と言われて、「じゃあ私もやろう」という感じで。
―――整形してみて、どのような変化がありましたか?
アイプチなしで二重、ということがうれしくて仕方なかったです。そこからのめり込んでいきましたが、手術をするたびにコンプレックスがどんどん緩和されていくんです。
小さい頃は明るい性格だったと思うのですが、小学生から中学生にかけていじめられていたこともあり、かなり暗い性格になってしまっていたんですね。人と話したり、外を歩いて知らない人と目が合うのもしんどいくらいで……。「自分の顔が醜い」という思いから、人の目を見て話すのが苦手だったのですが、整形によって少しずつ性格が明るくなり、人の目をきちんと見て話すことができるようになりました。
写真を撮られること、自撮りをすることには今でも苦手意識がありますが、それでも整形を重ねる中で少しずつマシになってきています。
ただ一方で、整形は依存してしまうものでもあるし、お金もかかるし、手術の失敗などリスクもあるので、怖いものでもあるなとは思います。
「脂肪溶解注射を月に200本」
―――これまでに整形にかけた費用は?
総額で3億5000万円ほどで、日本で一番整形にお金を使っている自信があります(笑)。最もお金を費やしているのは、「脂肪溶解注射」です。この注射は1本1万円ほどするのですが、一時期は月に200本くらい打っていたので、それだけで年間2000万円ほどかかりましたね(笑)。あとは歯でしょうか。歯を削ってセラミックをかぶせる手術を3回していて、全部で3000万円ほどかかっています。
―――一番大変だった手術は?
おでこに膨らみを作る手術が、とんでもなく大変でしたね……。後頭部にメスを入れて、頭皮をめくって人口の骨を入れるんですが、これが6時間ほどかかる大手術で。手術後は2週間ほど耐えられないほどの痛みに襲われて、その時は一人で立つこともできませんでした。もう生きてる心地がしませんでしたね。
病院から痛み止めの薬をもらっていたんですけど、それだけでは全然抑えられないので、毎日病院に通って点滴や注射で痛み止めを入れてもらってました。この時の痛みは忘れられませんし、もう二度とやりたくないですね(笑)。
―――そのほかに印象に残っている手術はありますか?
鼻にプロテーゼという人口軟骨を入れる手術をした際に、感染症を起こしてしまい、鼻の穴から膿が出てくるようになったんです。一度プロテーゼを除去して、その後また入れ直しましたね。鼻に関しては何度か手術しているのですが、あまり回数を重ねるとトラブルも増えますし、「欲を出すと大変なことになるな」と思いますね。
後編【「完成度はまだ5%」 総額3億5000万円の整形美女・ヴァニラが明かす目標 「もっとカリカリに痩せたいし、輪郭も変えたい」】では、手術を繰り返した今も「完成度は5%」というヴァニラさんに、世間の整形に対する偏見への思いや、今後の目標について語ってもらう。









