中居問題で消えた「佐々木恭子アナ」が完全復活 アナウンス局の“ナンバー2”に昇進していた

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 フジテレビの佐々木恭子アナ(52)が、朝の情報番組「サン!シャイン」にレギュラー出演することが決まった。一時は“中居問題”を引き起こした一人として疑惑を持たれ、表舞台から消えていた彼女。結局、誤解は解け、ついに完全復活となったこの先、どこまで出世を果たすのか。

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第三者委員会の調査で名誉回復

 佐々木アナは東大教養学部卒。アイドルタレントのように振る舞う女性アナが多いフジの中では、知性派で鳴らしてきた。

「代表的な仕事は1999年から2009年にかけて、朝の情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』でキャスターを任されたこと。かつて同時間帯で視聴率ナンバーワンだったフジの看板番組を、故・小倉智昭さんと共に担いました」(放送記者)

 だが、元タレントの中居正広氏(53)のトラブルに端を発したフジのガバナンス問題で、批判の矢面に立たされてしまった。

「中居から性被害を受けた元後輩女性アナの相談をむげにしたと、今年1月、『週刊文春』にて名指しで報じられたのです。以降、番組出演を見合わせるようになりました」(同)

 アナウンス室部長だった彼女は3月末、第三者委員会の調査報告書が公表され、ようやく名誉を回復。

「被害女性への対応を一手に任された佐々木アナは、事案の隠蔽(いんぺい)を図ろうとしたとみられる上層部との間で、板挟みになっていたことが明かされました。7月には、フジが一連の問題を自ら総括した“検証番組”に出演。“私が一人で(被害女性の)窓口を務めるのはもう無理ですってことを言っていれば”などと、目を潤ませ、当時のつらい心境を振り返ったのです」(同)

「少しでも新しい話題を」

 同情を集めた佐々木アナは7月の人事で、旧編成総局から独立して新設されたアナウンス局のナンバー2、局次長に昇進。晴れて「サン!シャイン」でMCとして復活することも今月12日、発表された。

 フジ社員によれば、

「ゴタゴタ続きだったわが社は、10月の改編にほぼ手を付けられなかった。来期の新番組はゼロになるでしょう。テレビ局にとって4月と10月に行う年2回の改編は、プライドを懸けた一大イベント。今回これがままならない状況で、少しでも新しい話題を世に送り出そうとして、緊急的に佐々木アナの登板が決まったとみられています」

 もっとも、同番組が始まる直前の2月に本誌(「週刊新潮」)が報じた通り、彼女は元々、起用される予定の“オリジナルメンバー”だった。

「昨年の時点では、現MCの谷原章介(53)と並んでキャスターを務めることになっていました。前々番組に当たる『とくダネ!』で一世を風靡した彼女に、大きな期待が懸かっていたのです。ところが計画はいったん、文春報道により頓挫。疑惑が払拭された今、やっとのことで元の鞘に収まったともいえるでしょう」(同)

 谷原の人気が低迷し、世帯視聴率は3%前後の「サン!シャイン」。これを成功に導けば、佐々木アナはさらなる出世となるか。

「社を挙げてガバナンスの構築が急務となっている現在、局次長の彼女がやらなければならない仕事は組織運営です。本来、番組になんて出ている場合じゃないはず。にもかかわらず、MCを引き受けたのは、管理職としての出世を求めていないからでしょう。現場でプレイヤーを続けたいタイプなのだと思います」(同)

 こうした異論も出ている中、出演は今月29日から。佐々木アナは“中居問題”での経験を糧に、番組の救世主となれるか。

週刊新潮 2025年9月25日号掲載

ワイド特集「逆転人生」より

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