「1時間座りっ放しだと、22分余命が短くなる」 デスクワークの「座り過ぎ」を防ぐ方法を専門家が伝授

ドクター新潮 ライフ

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1カ月で11時間、自らの命を削っている

「座位。私たちは座り過ぎによって、健康を損なっているのです。実際、座り過ぎ研究の先進国であるオーストラリアの研究機関はこう報告しています。

 1時間座りっ放しでテレビを見続けると余命が22分短くなる――。1カ月だと『22分×30』で660分。1カ月で実に11時間、私たちは自ら命を削っているのです」

「不健康を生じさせるのはあくまで『座り過ぎ』であり、当然のことながら立ち続ける必要はない。

「具体的には、30分座ったら数分は立って座位状態にブレイクを挟む。トイレ休憩に立つのでもいいですし、まさにコーヒーブレイクのために職場の給湯室まで行くのでも構いません」

数分立って少し動くだけでも効果が

「あるいは、30分座ったら資料をコピーするために立つと決めておくのでもいいでしょう。とにかく、70%の筋肉が集まっている下半身を圧迫状態から解放し、血流を良くする。何も『運動』する必要はなく、数分立って少し動くだけでもかなりの効果が望めるのです」

 この他にも、6月18日に発売された『よくばり健康法』には、「老人脳」になるのを防ぐ方法や、万能物質「タウリン」の驚愕(きょうがく)の効能、好きなものを食べても健康でいられる「賢い不摂生術」や、80代の現役女医が実践する「三大健康法」などなど、総勢14人の名医・専門家の叡智が収められている。

 前編【「1日3錠×3日間」より「1日1錠×5日間」の方が高リスク… 薬物乱用頭痛を避ける方法】では、日本人のうち4000万人以上が悩んでいるという「慢性頭痛」について、薬との付き合い方などについて解説。そのほか、目や鼻、肝臓のトラブルへの対処法についても紹介している。

週刊新潮 2025年6月26日号掲載

特別読物「ラクに長生きしたい人のための『全身健康法』決定版」より

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