“殺人スライディングの特売やってます” オリックス広岡の実家精肉店に誹謗中傷が… 店長は「これ以上ひどくなったら何か考えんと」
試合翌日に無言電話が
6月6日に甲子園で行われたナイターだった。0―0の9回、先頭打者の広岡大志内野手(28)は投手強襲安打で出塁。次打者は二塁ゴロで、広岡は封殺。だがその際、遊撃手・小幡に向かってスライディングしたため、守備妨害で打者もアウトに。危険なプレーとして、広岡は審判から警告を受けた。
【実際の写真】「悪質スライディングのような味」 誹謗中傷が並ぶ「広岡精肉店」のクチコミ欄
スポーツ紙記者が語る。
「両軍スコアレスの緊迫した場面、彼の打球を側頭部に受けた阪神・石井投手は担架で運ばれ降板、とファンの鬱憤(うっぷん)がピークに達していたこともあって、スタンドは広岡へのヤジとブーイングに包まれました」
試合は阪神のサヨナラ勝ちに終わるも、一部虎キチの怒りは収まらなかった。
広岡の実家を狙ったのだ。
昭和39年に祖父が創業した「広岡精肉店」は、大阪市阿倍野区の昭和町二丁目商店街に店を構え、名物のコロッケは1日1000個を売り上げる人気店である。
「試合翌日の午前中、無言電話やお叱りのお電話が何件かありました」
と、店長が明かす。勤務歴50年超で、赤子の頃から広岡を知るベテランだ。
「ネットも大変なことになっていました。これ以上ひどくなったら何か考えんと……と話していましたが」
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