Number_iが「Mステ」で見せた“異変” テレビが連呼する「世界進出」がプレッシャーか

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

コーチェラのVTR

 Number_iの焦りが如実に表れていたのが、16日放送のテレビ朝日系「ミュージックステーション」。この日の出演者のラインナップには意図したかのようにXGとNumber_iが名を連ね、「世界が大注目!2組連続パフォーマンス」なる大きなテロップが目立った。その流れの中で“異変”が起きたという。

 番組を見ていたテレビ誌編集者が振り返る。

「このコーナーではまずコーチェラの大舞台に立つXGの姿が映し出されたのですが、テレビ画面上のワイプに抜かれた岸は渋い顔つきで神宮寺も動揺を隠せない表情。サングラス姿の平野はバツが悪そうにしきりに指で鼻をさわっていました。この仕草は緊張や自信の揺らぎを心理的に表すといいます。XGのあまりの活躍ぶりと自分たちとのギャップに気後れしてしまったかのようでしたね」

 そんなNumber_iについて「Mステ」は「米グラミー賞選出注目のJ-POPグループ」とも紹介したが、この表現は“切り取り”で正確ではないという。

「米音楽業界で権威のあるグラミー賞を主催するザ・レコーディング・アカデミーが4月に発表したのは『注目のJ-POPグループ10組』です。Number_i以外にもSixTONES、JO1、NiziU、BE:FIRST、INI、なにわ男子、XG、FRUITS ZIPPER、ME:Iの計9組が名を連ねていたのです。

 なにわ男子は昨年11月から今年1月にかけて台北、ソウル、香港を回るアジアツアーを開催。BE:FIRSTは4月の米ロサンゼルスを皮切りに世界ツアーに乗り出しています。日韓合弁であるLAPONE所属のJO1は、現在ワールドツアーを開催中で3月1日から4日にかけてロサンゼルスとニューヨークで3公演を行いました」(レコード会社関係者)

 Number_iも5月31日と6月1日に米カリフォルニア州パサデナのスタジアム・ローズボウルで開催される音楽フェス「HEAD IN THE CLOUDS LOS ANGELES 2025」に出演が決定した。だが、主催はコーチェラのステージ枠と同じ「88rising」で、メインゲストはBIGBANGのG-DRAGON(36)や女性4人組グループ・2NE1らK-POP勢という。Number_iはなぜXGに大きく先を越されてしまったのか。

「実はミュージックビデオ(MV)で彼らの世界観を発信しているYouTube公式チャンネルの登録者数が96万人と伸び悩んでいます。XGは400万人を超えてさらに伸び続けているんです。海外で公演する場合、多くは現地プロモーターから出演オファーが来ますが、その現地プロモーターがよく判断材料にするのがYouTubeなどSNSのボリュームです。

 BE:FIRSTのYouTube公式登録者数は、Number_iとほぼ同じ98万人ですが、彼らはLAのキャパ2000人という小さなホールでも堂々と乗り込みました。それぐらいの小規模を覚悟すれば、Number_iも海外公演が組めるのでしょうが、プライドが許さないのかもしれません」(前出のレコード会社関係者)

 テレビで、世界的大成功を収めたXGと並んで紹介されたNumber_i。音楽番組はやたら「世界」という枕詞をつけたがるが、それが彼らに強いストレスとプレッシャーを与えているとしたらやるせない。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。