「石破さんのスーツがあまりにもヨレヨレで…」 見かねた支援者が超高級スーツを贈呈 製作したのは「田中角栄のスーツを仕立てた職人」
「基本的にポケットは空にするものだが……」
続けて苦言を呈するには、
「石破さんはジャケットのポケットに日程表などを入れるそうですが、ポケットに物を入れるとジャケットの形が崩れるので基本的にはポケットは空にするのがルールです。入れるとしてもせいぜい、名刺50枚ほどが限度です。お付きの方々はアドバイスしないのでしょうか」
とはいえ、石破首相の周囲にも服装の問題を真剣に心配する人物がいた。浅草の老舗そば屋「十和田」の名物女将(おかみ)、冨永照子さん(88)だ。女性経営者らが全国のまちおこしのアイデアを共有する組織「ふるさと創生ニッポンおかみさん会」の代表でもある彼女は、石破首相と10年来の親交を持つという。
「スーツがあまりにもヨレヨレで驚いて」
「昨年9月の総裁選の最終日、石破さんが上野駅前まで街頭演説に来たので、応援しに行ったんです。その時に着ていたスーツがあまりにもヨレヨレで驚いて。あんな格好でトランプ大統領に会わせるのはまずいでしょ。それで、今年2月の訪米前に『おかみさん会』で有志を募ってお金を出し合い、晴れの舞台でも恥ずかしくないオーダースーツをプレゼントすることにしたのです」(冨永さん)
彼女は石破首相の背広を仕立てるのにふさわしい職人がいないか知人に相談。すると、うってつけの人物が見つかった。かつて銀座英國屋の工房に勤務。首相経験者のスーツの縫製も担当し、現在は高級オーダーメイド紳士服専門店「FUKUYA ASARI」代表取締役の浅利十男(じゅうお)氏(78)である。
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