早くも始まった「嵐」“解散商戦” 熾烈な争奪戦で一人勝ちしそうな「民放キー局」とは?

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 5月6日、活動休止中だったアイドルグループの嵐が、来年春頃に開催するコンサートツアーをもって活動を終了すると発表した。これを受け、テレビ業界では早くも“解散商戦”が始まったという。

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 発表は突然だった。

《私たちから、お伝えしたいことがございます。》

 との一文で始まる文章にはこうあった。

《これまで支えて下さったファンの皆さんに直接感謝の思いを伝えるために、私たちは、再び5人で集まり、嵐として来年の春頃に予定しているコンサートツアー開催に向けて動き始めます。(中略)時間をかけて、何度も話し合いを重ね、みんなで出した結論は、もう一度集まって、嵐としてのコンサートを行い、コロナによって叶えられなかった、ファンの皆さんに“直接感謝を伝える”“直接パフォーマンスを見てもらう”ということをもって、5人での活動を終了するということでした》

 芸能記者は言う。

「2020年12月31日をもって活動休止に入った嵐は、その日、東京ドームでコンサートを開催しました。コロナ禍の当時、無観客で行われたコンサートは生配信され、場内のパネルにファンの姿がリアルタイムで映し出されるなど、ファン参加型を最優先した演出で行われました。ですから、最後にコンサートツアーを開催して“直接感謝を伝える”“直接パフォーマンスを見てもらう”というのは、ファンを大切にする嵐らしい選択だと思います」

 来年春までには時間があるが、「早くも争奪戦が始まっている」と言うのは民放プロデューサーだ。

突然の新番組

「超人気グループの解散となれば話題性はもちろん数字も稼げますからね。キャンディーズやピンクレディーの解散商戦では札束が乱れ飛んだそうですよ」

 近年、超人気グループの解散といえばSMAPが思い起こされるが、

「16年12月31日に解散したSMAPは、コンサートもなく分裂のような格好でグループ活動を終えました。それでも12月26日に放送された『SMAP×SMAP最終回』(フジテレビ)第3部の平均視聴率は23・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)、『世界に一つだけの花』を歌い終わったシーンでは27・4%の瞬間最高視聴率を記録し、他局からは羨望の的となりました」

 嵐の活動休止と同じくSMAPも大晦日に解散したが、嵐は「NHK紅白歌合戦」で東京ドームから中継が行われ、SMAPは出場もなかった。

「SMAPと違って嵐はテレビ局にも協力してくれるでしょう。そこで各局ともメンバーの争奪戦に動いています。先陣を切ったのが日本テレビで、櫻井翔(43)の新番組を発表しました」

 それが5月9日にスタートする「櫻井信五の鬼スケ旅」(全6回)で、櫻井とSUPER EIGHTの村上信五の2人が《まだ知らない日本各地の魅力を“とにかく可能な限りたくさん”伝えるため、鬼のようにスケジュールを詰め込んだ旅に出る》という番組だ。なんだか間が良すぎるような……。

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