「これから、名前は桃(もも)にしようかな」 奇跡の52歳が追い求める二文字キラキラネーム

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さとう珠緒、インタビュー第3回

 戦隊シリーズ「超力戦隊オーレンジャー」で“オーピンク(丸尾桃)”を演じ、一躍人気者となった俳優でタレントのさとう珠緒(52)。今年、同作の放送開始から30年を迎える。記念イベントを控えた今、当時の現場の思い出や、「桃(もも)」への愛着、芸名の変遷などについて聞いた。(全8回の第3回)

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――芸能人として「これは来たな」と思ったのは、やはり「オーレンジャー」でしたか。

 そうですね。やっぱりオーディションに受かったのは大きかったです。完全に運が良かったとも思いますが。

――撮影現場はいかがでしたか。

 右も左もわからないところからのスタートで、しかも当時の東映のスタッフさんは、映画畑出身の年配の方が多くて、ちょっと厳しかったんです。よく怒られました。

――どういったことで怒られていたのですか。

 たとえば、カメラ前に立つときは、足元にあるマークされた立ち位置にきちんと立たなければいけないんです。少しでもズレると、明かりを調整し直さなきゃいけないので、照明さんによく怒られました。それから、当時はすべてアフレコだったんです。

――アフレコもご自身で行っていたのですか。

 はい。変身した後のシーンなども、アフレコで声を入れるんですけど、これがなかなか合わなくて。演技も下手だったし、ポーズを取るタイミングも一人ずれていたし、走りも遅かったし……他の4人のメンバーと比べると、不器用だったんだと思います。

――体格のせいもあったのですか。

 そう、私だけ背が低かったんです。小さいぶん、出遅れてしまうことが多くて、そういうことも原因で合わせづらかったのかもしれません。

仕事の楽しさ知る

――オーレンジャー時代の中で、いい思い出はありますか。

 やっぱり、撮影のあとにみんなで飲んだのが楽しかったですね。出演者5人だけじゃなくて、スタッフさんも含めてスタジオの中で乾杯するんです。缶ビールとかを買ってきて。撮影は2週間に1回、2話分を撮影するサイクルだったので、その都度「お疲れさま」と言って乾杯をしていました。

――撮影後、達成感はありましたか。

 はい。東映のスタッフさんがすごく多くて、特撮も含めると50人以上いるような大所帯でした。そんな大人数で1つの作品を作り上げるのが本当に楽しくて、「あ、仕事ってこういう楽しさがあるんだ」と気づけたのは大きかったです。

――今年、「オーレンジャー」放送開始から30周年を迎えるそうですね。

 そうなんです。今年は30周年記念のイベントがあって、私自身とても楽しみにしています。

――30周年記念のイベントについて教えてください。

 8月3日に東京・神保町で記念イベントを予定しています。5人のオーレンジャーメンバーが集まるのは、これが最後かもしれません。レッドとブルーは今も芸能活動を続けていますが、イエローとグリーンは引退されているので、このイベントを一生の思い出として心に刻もう思っています。

――お二人はどちらにお住まいなのですか。

 二人とも首都圏では無いので、無事に来てくれることを願っています。当時のスーツアクターさんや仕事仲間たちともまた会えるかもしれないという楽しみもあります。

――イベントはかなり盛り上がりそうですね。

 それが、ちょっと心配なんです。ガラガラだったらどうしようって、今からドキドキしています(笑)。

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