「年内降板説」も フジ「イット」青井実キャスター・パワハラ問題で「被害者にあり得ない対応をした」プロデューサーを懲戒処分
「イットの天皇」と言われた男
「立場が上のパワハラをした張本人とサシで話し合うなんて、被害者からすれば怖いに決まっています。雑な対応にもほどがある。コンプラ推進室に話を上げなかったことも含めると、中居問題と同様、出演者側の肩を持ったと受け取られても仕方ない」(フジ社員)
この対応を取った上長1は、「イットの天皇」と呼ばれているA氏だ。
「10時間半の記者会見の生中継を敢行した“気概のあるプロデューサー”みたいに朝日新聞に持ち上げられ、インタビュー取材も受けていた人物ですが、こんなデタラメなことをやっていたんだとみんな呆れています。本人は周囲に『個別に解決しようとしていただけ』などと、いまだ言い訳じみたことを言っています」(同)
A氏と共に今回の不祥事を内々に済ませようとした責任を問われた「上長2」はB報道局長。報道局ではこの2人が中心となって、10時間半の生中継を行うなど中居問題の徹底追及を続けてきたが、「『フジテレビの良心』みたいに正義感を振り翳してきたくせに、結局、自分たちも同じようなことをしていたじゃないか」と局内で猛批判を受けているという。
年俸「7000~8000万円」と言われる青井氏の処遇は?
では、そもそもの問題を起こした張本人である青井氏は今後どうなるのだろうか。
「早ければ年内にも降板になるともっぱらのウワサです。昨年4月に鳴物入りでNHKからやってきましたが、もはや完全な“お荷物”状態になっています」(同)
イットの視聴率は中居問題発覚後、個人で2パーセント台に低迷。テレ東の『孤独のグルメ』に負ける日も増えている。
「夕方のメイン視聴者である主婦層が中居問題に不信感を募らせていたことが原因と言われてきましたが、さらにメインキャスターのパワハラ問題まで乗っかってしまった。もはや青井氏を外す以外に選択肢がありません」(同)
だが、契約の問題があって簡単にはクビにはできないという。
「青井氏をNHKから引き抜く際、年俸7000~8000万円で複数年契約したと言われています。今回は一発でアウトにできるような重大な不祥事とも言えないので、しばらくは使わざるを得ない。過去女性2人にハラスメント行為をしていたことが発覚したことでBSフジ『プライムニュース』のメインキャスターの出演を見合わせている、反町理解説委員の後釜になるのでは、という観測も広がっています」(同)
番組自体も次の10月改編の対象になる可能性が高いとみられている。
「今は午後3時45分スタートですが、1時間短縮する案が浮上しています。削った時間はテレ東と同じようにドラマを再放送する。そうすれば制作費を大幅にカットできます」(同)
40年以上も続いた日枝体制で腐敗しきった局内を立て直すのは容易ではなさそうだ。