AI時代に「銀行」と「銀行員」はどう変わるのか 三井住友FG社長が語る「これから求められる人物像」とは

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勤勉で意欲的な社員

 かような変化を見せる同社で今、求められる人物像とはいかなるものなのか。

「やっぱり挑戦意欲のある人ですね。プロフェッショナルとして成長したいという意欲のある人。2001年につくられた三井住友銀行の経営理念の中に、『勤勉で意欲的な社員が、思う存分にその能力を発揮できる職場を作る』という一文があります。ふつうは『全ての社員』を対象にするところ、『勤勉で意欲的な社員』とわざわざつけているんですね。まさにこれが、われわれが求める人物像です」

 そう語る中島社長。昨今の若手行員について思うことはないかと尋ねると、

「それこそ意欲のある人が多くて、すごく頼もしく思いますよ。それに良い意味で個性的ですよね。僕らの頃は、同質な人が入ってくる感じが強かったんですよ。それが今は、『銀行でこういうことをやりたいんだ』という強い思いを持った人とか、自分でビジネスをやって社会を変えようという人とかが多いですよね」

〈有料記事【AI、トランプ、ネット銀行…激変のさなかで「メガバンク」はどう生き抜くか 三井住友FG社長が明かす経営戦略と「これから求められる銀行員像」とは】では、トランプ大統領の影響も踏まえた、三井住友銀行の経営の実態と今後の戦略などについて、経済アナリスト・森永康平氏との対談の中で語り尽くしている。

デイリー新潮編集部

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