巨人・田中将大の「女房役」は一体誰に? 「移籍したての甲斐は他の投手たちとのやりとりで手いっぱい」
“イチオシ”が一面に
2月1日、プロ野球界の“元日”が明けた。
キャンプ初日、各球団は今年の“イチオシ”選手を前面に押し出して取材に対応する。例えば、楽天はイケメンルーキーの宗山塁(21)、オリックスは今季から背番号18を背負う宮城大弥(23)といった具合だ。
それを報じるスポーツ紙も力がこもる。
翌2日、ヤクルトに近いサンケイスポーツは山田哲人(32)、阪神の“広報紙”デイリースポーツは新外国人を一面に据えた。
中立的な日刊スポーツ、スポーツニッポンはどうか。
それぞれの本社には、各球団のキャンプ地で番記者が書いた原稿が集まり、その中から1面が決められる。選ばれた選手は、球界全体の“イチオシ”ということになる。
捕手がわんさか
今年は、楽天から巨人に移籍した田中将大(36)が両紙の1面を飾った。もちろん、巨人の“機関紙”スポーツ報知も、だ。
「ビッグネームとはいえ、昨季の登板がたった1試合で、勝ち星もない投手がキャンプ初日の1面なんて、聞いたことありませんよ」
とスポーツライターが苦笑する。
そんな田中の球を誰が受けるか、という議論が始まった。何しろ巨人には捕手がわんさといる。昨季出場機会の多い順に、岸田行倫(28)、大城卓三(31)、小林誠司(35)、山瀬慎之助(23)の4人。これに、ソフトバンク正捕手でFA移籍した甲斐拓也(32)が加わった。
「おもに甲斐が起用されるでしょうが、さすがに全試合出場は辛い。というか、他選手の出場機会も確保すべきです。大城は一塁に回すとして、レギュラー格に成長した岸田、若手有望株である山瀬も使いたい」
捕手3人態勢は、一富士二鷹三茄子ならぬ、一甲斐二岸田三山瀬というわけだ。
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