「女子アナを“使う”ことで復権を果たした」 フジ・港社長の女子アナ接待の内容は 「相手は芸能事務所の経営者たち」

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「港会」

 その後、バラエティー制作担当局長を経て、13年に常務取締役に就任するも、

「出世レースで負けて15年に、子会社の共同テレビジョンの社長に飛ばされました。あの時点で、港氏は本体の社長コースから外れたと見られていました」(前出のフジ関係者)

 が、港氏は諦めなかった。

「彼は昔から女子アナを接待の場に同席させていたのですが、共テレの社長になってからは“復権”のために女子アナを定期的に使うようになった。接待の相手は主に芸能事務所を経営するお歴々で、その会合は『港会』として知られるようになりました」(同)

 深夜番組での女子大生よろしく奇麗どころをそろえた「港会」の効果は絶大だった。

「彼を気に入った、芸能界のドンたちがフジの天皇として君臨する日枝久相談役(87)に再起用を進言したといわれています」(同)

「番組を存続させたのはどう考えてもおかしい」

 かくして日枝氏の指名を受け、港氏は低迷するフジの立て直しのために社長に就任したわけだが、

「彼の肝いりで始まったのが『まつもtoなかい』でした。23年4月の放送開始ですが、2カ月後に例の女性トラブルが起きた。港氏は1月17日の会見で事案発生の直後から内容を把握していたと明かす一方、公にしなかったのは女性のプライバシー保護を優先したからだと釈明しましたが、改編期後も番組を存続させたのはどう考えてもおかしい。企業の広告出稿がなくなるのも当然です」(前出のフジ関係者)

 軽佻浮薄な社長の身から出たさびが社全体をむしばんだか。

 関連記事【「会議室に呼ばれ鍵を閉められ…」「A氏に多目的トイレに連れ込まれた社員も」 フジテレビ元社員女性が告発する「パワハラ、セクハラが横行する社風」】では、元社員女性によるフジテレビの異常な企業体質についての告発を紹介している。

週刊新潮 2025年1月30日号掲載

特集「『中居正広』問題で表面化した『フジテレビの病巣』 元女性社員が告発する『セクハラ』『パワハラ』『不正経理』『異様な社風』」より

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