「稽古は週に3日で、相撲部屋の体を成していない」「弟子の悪質アルハラも」 二所ノ関部屋で何が起きているのか

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部屋の人間関係がグチャグチャに

 当然、部屋で暮らす者たちは大の里のいじめを把握しており、二所ノ関親方も遅まきながらどこかで事態に気が付いたというのだが、これまで問題は放置されてきた。

 なぜ、二所ノ関部屋はかように統制が取れなくなっているのか。原因の一つとして、マネージャーを務める前田一輝(かずき・36)なる人物の存在があるという。

 さる二所ノ関部屋の関係者はこう述べる。

「前田は一風変わった経歴の持ち主です。まずは高校中退後、高田川部屋に入門して12年間、相撲を取っていました。16年に幕下で引退してからは、不動産会社などで働きながらファイナンシャルプランナーの資格を取得したそうです」

 再び角界へと戻ってきたのは、二所ノ関親方との関係がきっかけだった。

「元々、前田は親方と知り合いだったようですが、いつの間にやら距離を縮め、気が付いたら部屋のマネージャーを任されていました。22年には、その年の6月に新設された部屋の所在地である茨城県稲敷郡阿見町とアドバイザリー契約を結んでもいます。これは、彼が部屋と阿見町を結ぶパイプ役を担うという、世にも珍しい契約内容になっていた」(同)

 今年に入ると前田氏は阿見町議選に立候補し、3月24日に初当選を果たした。現在は“阿見町を相撲のまちへ!”というスローガンを掲げ、町議として活動しながら部屋のマネージャーを続けているそうだ。

「抜け目のなさの塊である彼は、弟子たちのあらゆる行いを二所ノ関親方に告げ口する役割を務めています。その一方で、女将(おかみ)についての親方の愚痴を聞いてあげることもある。親方からすれば頼りになる存在でしょうが、あまりにも前田が自身の好き嫌いをもとに話をするので、部屋の人間関係がグチャグチャになってしまいました」(同)

真偽不明のうわさを披露

 彼が常日頃から敵視しているのは、女将と部屋付きの元関脇嘉風こと中村親方(42)だという。

「前田にとっては二所ノ関親方との良好な関係こそが“メシのタネ”です。だから、彼は親方から見た自身の評価を相対的に高め、片や女将と中村親方を下げるべく、この二人の悪口を言い回っています」(同)

 具体的な例を挙げれば、

「女将については、真偽不明の野卑なうわさを弟子たちに披露し、歓心を買うのです。将来の独立がうわさされている中村親方についても“あんな奴に付いていったらだめになる”と、根拠のない話をしています。中村親方の弟子を一人でも二所ノ関部屋に引き留めて、自身の手柄にしたいのです」(同)

 最大の問題は、二所ノ関親方が前田氏を信用し過ぎていることだとか。

「親方は前田がさまざまな情報を報告してくるので、それだけで安心して、部屋がきちんと管理できていると勘違いしてしまったのではないでしょうか」(同)

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