ホームランのはずがドームの天井に阻まれて「3打席連続アウト」…あまりに不運すぎた選手列伝

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“サイクルアウト”の珍記録

 4月4日の阪神対DeNAで、阪神・中野拓夢が1試合2併殺打を記録した。俊足が売りで、併殺崩れに持ち込むことはあっても、併殺打に打ち取られるイメージの薄い中野にとっては、とんだ“厄日”となった。だが、過去には厄日どころか、”仏滅日”とも言うべき悲哀を味わった男たちがいた。【久保田龍雄/ライター】

 三重殺打をはじめ、“サイクルアウト”の珍記録まで達成してしまったのが、阪神時代の田淵幸一である。

 1975年7月11日の巨人戦、1点を追う阪神は、安打と四球で無死一、二塁のチャンスをつくり、4番・田淵に打順が回ってきた。...

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