坂本龍一は「そのままの音をそのまま出す」ことを目指した 音響監修を担当した“新宿の映画館”に遺したもの

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 極彩色の広告、絶え間ない人混み、人々の話し声――。「カオス」とも表現される騒々しさの新宿・歌舞伎町、その一角に建つ東急歌舞伎町タワーの9・10階には、何かに守られているような静寂の空間が存在する。坂本龍一氏が音響監修を務め、株式会社東急レクリエーションが運営する映画館「109 シネマズプレミアム新宿」だ。

 シックな色合いのエントランスを抜けると、様々な形のソファが並ぶホテル風のラウンジが広がる。腰を落ち着けて体の緊張を解けば、耳に入るのは坂本氏の楽曲。...

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